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海のいきもの
第50回 変てこりんなナマコたち

海のいきもの

早いもので今年ももう終わり、足かけ4年以上のこの連載も50回を迎えた。
記念すべき50回なので個人的に紹介したい生き物・・・・ということで選んだのがコレ!
「趣味が悪い」という声も聞こえてくるけど気にしない。●構成・文/山本真紀(2018年12月制作)

ナマコだっていろいろダ

「ナマコといえばアレだろ、太めの棒のような形で、海底にゴロンと転がっているヤツ」・・・・そう、そんなナマコもたくさんいる。例えば、サンゴ礁で見られるジャノメナマコ(蛇の目模様がある)やバイカナマコ(梅の花のようなイボがある)、目立つこともあるし何よりでかい(40~50cmになる)。また、食用とするマナマコもよく知られているほうだろう。が、それ以外は「ナマコ」の一言で片付けられてしまう。
でも、それってちょっと可哀想。
だってソレらはナマコのほんの一部だから。ナマコは大きく6グループに分けられ、マナマコなどのいわゆるナマコは楯手目の仲間。そのほか無足目や樹手目などがある・・・・って、いったいどんなナマコ!?

撮影/奄美大島

オオイカリナマコ
サンゴ礁の浅瀬で見かけるコレ、細長くてブヨブヨした感じの奇妙で不気味なモノ。初めて見た人はナマコとはとても信じられないかもしれないが、これが無足目に属するオオイカリナマコ。遠目にはウミヘビのようにも見え、「生理的にダメ」と嫌われてしまうのもしょうがない。インド-太平洋の熱帯域に広く分布しており、長いものでは2~3m。クレナイオオイカリナマコとともに世界最長との呼び声高し。撮影/奄美大島

イカリナマコ・ウオッチング

撮影/奄美大島
撮影/レンベ

オオイカリナマコに接近!
❶全体的にはあまり動きがないオオイカリナマコだが、口の周りにある触手はいつもウネウネ動いており、どうやら砂中の有機物などを食べているという。さらに観察を続けると、長い体の上にチョコンと乗ってるウミウシカクレエビを発見。このエビはウミウシだけではなくナマコの体表でもよく見つかり、オオイカリナマコにもちゃっかり暮らしていたわけだ。撮影/奄美大島
❷オオイカリナマコはグレーや黒、茶系など色彩変異がある。この個体は意外ときれいな配色のうえウミウシカクレエビまでいて、被写体としてもグッド。ちなみに、オオイカリナマコの「イカリ」は船の錨のこと。どこが錨かといえば骨片の形。骨片とはナマコの体内に散在する小さな骨のようなもので、その形が分類する上で大きな指標となっている。オオイカリナマコの骨片はコチラを参照ください。撮影/レンベ

これもイカリナマコの仲間
オオイカリナマコを小型化したような雰囲気のコレ、熱帯のサンゴ礁などでよく見かけ、カイメンや岩壁などにへばりついている。大きさは5~10cmくらい。『Coral Reef Animals of the Inodo-Pacific』という海外の図鑑で学名Synaptula lamperti として紹介されているものによく似ており、それと同種か近縁種と思われる。撮影/インドネシア・バリ

撮影/インドネシア・バリ

アレもナマコ、コレもナマコ

撮影/インドネシア
撮影/奄美大島

➌英語圏でシーアップル(Sea apple)などと呼ばれているコレもナマコ! ナマコの6大グループのうちの樹手目キンコ科に属しており、アデヤカキンコと紹介されることもあるが、複数種が混ざっている可能性もある。赤のほかに青っぽいものや、ボディと管足の色が違うものなどいろいろ。撮影/インドネシア
❹こちらもサンゴ礁でよく見かける黄色のキンコ科の仲間。海外の図鑑では学名Colochirus robustus と紹介されていることが多いが、やっぱり複数種が混ざっているかも。撮影/奄美大島

撮影/マレーシア
撮影/宮古島

❺パッと見ただけでは、まるでイソギンチャクかテヅルモヅルのようだ。ボディ部分を砂中に隠し、触手だけを外に出している樹手目グミモドキ科のナマコ。撮影/マレーシア
❻これも樹手目グミモドキ科のナマコで、海外の図鑑で学名Neothyonidium magnum とされているものに似ている。記者はコレそっくりなものをフィリピンの浅場で発見。長い触手をゆっくりと動かしながら中央の口に運ぶところをずっと眺めていて、ガイドとはぐれそうになったことがある。撮影/宮古島

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