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ウエイトの分散
中性浮力をうまくとるためには、適正ウエイトが大事!とはいうものの、アルミタンクだとダイビングの後半に浮いてきてしまうし、ドライスーツ着用時はどうしてもウエイトが重くなりがち。どうすればウエイトを上手に使えるんだろう?
タンクが浮く~!
アルミタンクの場合のウエイト分散術
モルディブやセブ島のモアルボアルで潜っていたときに感じたのが、後半、タンクがやたら浮くなぁということ。
雨が少なかったので、海水の塩分が濃くなっていたのだろうか。
いや、モルディブでは比較的いつ行っても浮き気味だ。
ちなみに、メキシコのラパスやエジプトの紅海など砂漠気候の海では明らかに塩分濃度が高いので、普段よりも1~2kg重めにウエイトを着ける必要がある。
それはともかく、アルミタンクの場合、ダイビングの後半、タンク内のエアがなくなるにつれて浮いてくるものなのだ。
あらかじめ浮くことを想定して、最初はやや重めにウエイトを着けておくことが奨励されている。
でも、タンクが浮かないようにタンクベルトにウエイトを付けておく手もある。
以前、モルディブでガイドさんが「こうすればいいよ」と1kg玉をタンクベルトにはめてくれたときは、本当に感激したものだ。
ということから、BCでもメーカーによってはあらかじめタンクベルトにウエイトを入れられるポケットを付けてあるものもあるからビックリ!
日本アクアラングの女性向けBC「パール」は、タンクベルトにウエイトが装着できる(写真のタンクはスチール製ですがご了承ください)
マレスのBC「クアンタム」の場合は、タンクベルトの両脇にウエイトを入れられるポケットが
月刊『マリンダイビング』でPADIの協力の下2021年からスタートしているスキルアップ連載で紹介されているけれど、ドライスーツのアンクルウエイトをタンクのネックに付けて利用するのも有効だ。ただし、アルミタンクの浮き気味な感じは少し残るかもしれないけれど。
アンクルウエイトをここにかけるだけでOK。上からレギュレーターをセットするので問題なし
このように、タンク付近にウエイトを1つか2つ付けておけば、腰回りも軽くすむってことだ。
ドライスーツ着用時のウエイトが重すぎる~!
腰に着けるウエイト量を減らす
その①ウエイトベスト
日本の近海では、一年中ドライスーツで潜るという人も多い。ドライスーツは体が濡れないので、ウエットスーツに比べて疲れが軽減されるというが、どうしても浮力が大きいため、必要なウエイト量は多くなる。
「腰を痛めてしまうので、これだ!と思って使っているんですよね」
こう話すのは、雑誌『マリンダイビング』で以前、スキル連載をしていた福田航平さん(《ダイビングショップ海好き》代表)。
相当使い込んでいる!福田さんのウエイトベスト
ベストタイプになっているので、腰に巻くウエイトベルトとの併用もできる
ベスト全体が砂袋のようになっていて、均一にウエイトがかかるので、着ていてもそんなに違和感はないのだそうだ。
その② BCのウエイトパックを利用する
BCによっては、ウエイトベルトの代わりに、BCのポケット部にウエイトを装着することによって、
腰の負担を減らそうとしているものもある。
というか、どちらかというと、緊急時にウエイトを至急外さなければならない状態の際に、
すぐに外せることが第一の目的なのかもしれないが。
いずれにしても、BCのポケット辺りにウエイトを収めることになるので
体の前のほうにウエイトが来るから、安定感は保証されている。
マレス「クアンタム」のシュアロックシステム(SLS)。ハンドル部分が刀のような形をしており、即座にウエイトポケットを取り出せる
ウエイトのバランスを再チェック!
とはいえ、基本はやっぱりウエイトベルトにウエイト。
左右対称にちゃんとウエイトが付いているか
体を水平にしたときに、下になるようにウエイトが付いているかをきちんと確認して、ウエイトを着けるようにしよう!
ウエイトは左右バランスよく!
上は実際に着けたときに体の後ろにウエイト玉が来てしまうので悪い例
下は実際に着けたときに、体の前にウエイト玉がバランスよく来る良い例
自分のウエストに合わせたとき、どのような位置になればいいのかを大体覚えておくといい
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