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第16回 ボートエントリー

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基礎からわかる!ダイビングスタート&スキルアップ術

初めてのダイビング、久しぶりのダイビングは「どうしたらいいの?」と戸惑いの連続。
今さら聞けない基本スキルから絶対にマスターしたい必須スキルまでここでおさらいしちゃいましょう!

  • お店選びから講習までダイバーになる方法全部教えます DIVINGスタート&スキルアップ2020
  • ダイビングの始め方徹底ガイド

ダイビングスタート&スキルアップ術 一覧

番外 動画で見る!ドライスーツの着方

番外 基本スキルをおさらい!

第1回 ダイビング器材セッティング方法

第2回 BC&タンクのラクな背負い方

第3回 フィンワーク

第4回 ダイブコンピュータ

第5回 潜降の方法

第6回 マスククリア

第7回 中性浮力

第8回 セーフティフロートを上げる

第9回 耳ぬき

第10回 適正ウエイト

第11回 とっさのときのBC操作

第12回 ダイビング中の呼吸

第13回 安全停止攻略法

第14回 安全な浮上方法

第15回 ビーチエントリー

第16回 ボートエントリー

第17回 ボート上のマナー

第18回 できる耳ぬき

第19回 エンリッチド・エア・ナイトロックス

第20回 魚や生物のウオッチング術 Part 1 マンタ編

第21回 魚や生物のウオッチング術 Part 2 回遊魚の群れ編

第22回 ナビゲーション Part 1

第23回 ナビゲーション Part 2

第24回 ナビゲーション Part 3

第25回 オクトパスブリージング

第26回 空気消費量の算出法

第27回 Cカード講習って何?

第28回 スノーケリングのお作法

第29回 マスク&フィンのカンタン脱着術

第30回 ひと目でわかるダイブコンピュータ

第31回 煙幕ダイバーから卒業

第32回 噛む危険生物

次回更新予定日 2016年10月12日

第16回 ボートエントリー

ボートエントリー
ボートエントリー

前回のビーチエントリーに続き、
今回はボートからエントリーする“ボートエントリー”の話。
既に“出来ている”と思い込んでいる方も目からウロコが落ちるような“気づき”もあるかもしれない。
ぜひ読んでいただきたい。

ボートによってエントリースタイルが変わる

ボートダイビングで知っておきたいのは、
ダイビングで利用する船はいろいろなタイプがあるということ。
地域によって同じタイプの船を利用していることもあるし、
ダイビングサービスによってまったく異なるタイプのボートを利用している場合もある。
さらに1つのダイビングサービスがたくさんのボートを所有している場合もある。

ダイバーとして大事なことは、
どんなボートが来ても、慌てることなく、怖気づくことなく、
そのボートに応じたエントリーの仕方ができるということ。

わかりきったことかもしれないが、
大まかにダイビングボートとエントリースタイルとの関連を紹介しておくと……

ヘリの低い和船タイプ
ヘリの低い和船タイプ
ヘリが高い、または後ろにプラットホームのあるクルーザータイプ
ヘリが高い、または後ろにプラットホームのあるクルーザータイプ
バックロール
バックロール
ジャイアント
ジャイアント

ということになる。
この2つさえ押さえておけば、まずは問題ないだろう。

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バックロールは怖くない

おそらくバックロールエントリーをしたことがない方にとって、
背中から海に落ちることは恐怖以外の何物でもないかもしれない。
でも、このラクさを知ってしまうと、めちゃくちゃラクチンだ。

バックロールエントリーは正式にはシッティングバックロールエントリーといって、
座った状態で、お尻を軸に、背中から海面に着水するもので、
実際に“ロール”するのは、90度ぐらい。実はロール=ローリングはしちゃいけないのだ。

器材を装着して、ボートのへりに腰かける。

器材を装着して、ボートのへりに腰かける。
ゲージやオクトパスなどを体の前にまとめ、
レギュをくわえ、マスクのストラップを押さえたら
お尻をなるべくボートの外にずりずりずらし、できるだけ外側へ(落ちないように注意)。

後ろの水面に誰もおらず、安全確認ができたら、体を後ろに倒す。

後ろの水面に誰もおらず、安全確認ができたら、
体を後ろに倒す。
本当に倒すだけでいい。

この段階になると、自分の意志ではなく、重力で体は落ちて行っているだけ。

この段階になると、自分の意志ではなく、重力で体は落ちて行っているだけ。
ヘタに力を入れるとぐるんと回ってしまうのでご注意を

着水。このようにタンクから落ち、体が90度になっているとベスト。

着水。このようにタンクから落ち、体が90度になっているとベスト。
この状態で水中に落ちて行き、足が全部入るか入らないかぐらいのときに起き上がりこぶしのように上半身が起き上がる。
足を下げると、直立姿勢になるという次第

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バックロールでは“ロール”するな!

先にも述べたように、バックロールという名前は付いているものの、 ロールをしてはいけない。 筆者は「バックロール」という名前からぐるんと回るのが正しいと思い込んでいた一人だが、 これだとエントリーしてからかなり不安定になるし、 はた目には溺れた人にしか見えなくもない。

なぜローリングしてしまうかというと、 勢いをつけて、周りながら着水してしまうため、 上の写真のように水面と平行に体が落ちて行けばいいものを、 頭から直角、または斜めに入っていき、 マスクに水が入ってくるわ、レギュレーターもガクガクするわ、 いいことなし。

バックロールでは力を抜く。

これが一番のコツといえる。

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正しいジャイアントストライドエントリー

モルディブのダイビングドーニや、沖縄&離島の遠征用のボート、神子元島のダイビングボートなど、大型のジェットボートでのエントリースタイルでメインとなるのが
「ジャイアント」こと「ジャイアントストライドエントリー」。

大きく(ジャイアント)足を踏み出して(ストライド)
エントリーするからそう呼ばれる。

ダイナミックなスタイルに見えて、ベテランそうに見えるけれど、至って基本的で簡単なダイビングスキルの一つでもある。

コツは、ボートのヘリに立って、どちらかの足を大きく踏み出すだけ。
これで残った足が船から離れる。

後ろ足が船から離れたたら、両足を前後にスライドさせるのだが、着水時にスライドさせるようにすると体が揚力で持ち上がり、上手くすると顔を濡らさずにエントリーができる。

こうなるとかなりベテラン。

多くの人は足を開いたまま着水、その後に前後にスライドさせるので、頭まで水中に入ってしまっているようだ。
ただ、いずれにしてもスライドすることによって上体が持ち上がり、水面に顔を出すことができる。

モルディブのダイビングドーニでは、舷の真ん中辺りと、船の前後からジャイアントストライドでエントリーするパターンが多い
モルディブのダイビングドーニでは、舷の真ん中辺りと、船の前後からジャイアントストライドでエントリーするパターンが多い

写真は房総半島の伊戸のボートなのだが、この近辺はボートの舷にプラットホームが設置されているタイプのボートが多く、水面からそんなに高くない所からジャイアントでエントリーができるのが魅力

写真は房総半島の伊戸のボートなのだが、この近辺はボートの舷にプラットホームが設置されているタイプのボートが多く、水面からそんなに高くない所からジャイアントでエントリーができるのが魅力

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エントリー時はBCに空気を入れておくべき?

通常は、エントリー後はいったん浮上してボートの監視者にOKサインを出すことが基本。

流れがあって、すぐに潜降しなければならないときは
浮力があると水面で流されてしまうので、
BCから空気を抜いた状態でエントリーし、
そのままの状態で潜降する必要がある。

でも、通常は、エントリー後はいったん浮上して
ボートの監視者にOKサインを出すことが基本。

その後に、バディやほかの人と水面で集合し
みんなが集まったら一緒に潜降となる。

つまり、BCに空気をある程度入れておけば着水したときも浮力のおかげで沈み込むこともなく、
水面でも安定した状態でいられる。

ただBCをパンパンにしておく必要はなく、BCにもよるが、インフレーターで2回か3回、
給気ボタンを押しておく程度だろうか。

指示がない限りはこうしてBCに空気を入れてからエントリーを開始しよう。

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初心者向けにはこんなボートもオススメ

ボートの後部からラダー(ハシゴ)を使ってエントリーをすることもできる(西表島《ダイビングチームうなりざき西表》の大型ボートの場合)
ボートの後部からラダー(ハシゴ)を使ってエントリーをすることもできる
(西表島《ダイビングチームうなりざき西表》の大型ボートの場合)

ダイビングサービスによっては、エントリーに不安がある方のためにストレスのない方法でエントリーをさせてくれるところも。

シニアや体の不自由な方のためには、
器材を水面に下ろしておいて、自分がそろそろと着水、
水面で器材を装着する(させてくれる)という方法もある。

バリのアメッドなどのジュクンと呼ばれる小さなボートでも船上でセッティングができないので、こうした方法をとる場合も。
意外にラクチンなことに驚くだろう。

また、沖縄で散見するが、ボートの後部デッキからラダーを下ろしておいて、階段を使ってエントリーする方法がある。
これだとジャイアントやバックロールエントリーが怖い!という方でも、ラクにエントリーができる。
もしそういう方がいるのなら、ダイビングサービスもこうしたスタイルを取っているところを選んだほうがいい。

いずれにしても、ジャイアントもバックロールも決して難しいものではない。 二つとも勢いよくやって失敗するケースが多いのだが、 がんばりすぎず、力を入れず、 海に溶け込んでいくんだ~といった気持ちでエントリーしてみてはいかがだろう?

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