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基礎からわかる! ダイビングスキルアップ術
第16回 ボートエントリー

基礎からわかる!ダイビングスタート&スキルアップ術

前回のビーチエントリーに続き、今回はボートからエントリーする“ボートエントリー”の話。
既に“できている”と思い込んでいる方も目からウロコが落ちるような“気づき”があるかもしれない。
ぜひ読んでいただきたい。

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ボートによってエントリースタイルが変わる

ボートダイビングで知っておきたいのは、
ダイビングで利用する船はいろいろなタイプがあるということ。
地域によって同じタイプの船を利用していることもあるし、
ダイビングサービスによってまったく異なるタイプのボートを利用している場合もある。
さらに1つのダイビングサービスがたくさんのタイプのボートを所有している場合もある。

ボートによって異なるエントリー方法を覚えておこう

ボートによって異なるエントリー方法を覚えておこう

ダイバーとして大事なことは、
どんなボートが来ても、慌てることなく、怖気づくことなく、
そのボートに応じたエントリーの仕方ができるということ。

わかりきったことかもしれないが、
大まかにダイビングボートとエントリースタイルとの関連を紹介しておくと……

へりが低いボートは
「バックロールエントリー」

ヘリの低い和船タイプ

ヘリの低い和船タイプ

バックロール

バックロール

へりが高いorプラットホームがある
ボートは「ジャイアント」

ヘリが高い、または後ろにプラットホームのあるクルーザータイプ

ヘリが高い、または後ろにプラットホームのあるクルーザータイプ

ジャイアント

ジャイアント

ということになる。この2つさえ押さえておけば、まずは問題ないだろう。
ちなみに、「バックロール」は正式には「シッティングバックロールエントリー」、「ジャイアント」は「ジャイアントストライドエントリー」だ。バックロールは座った状態からエントリーするので、sittingが付き、ジャイアントは大きく足をふみ出す(stride)ため、こう呼ばれる。

バックロールは怖くない

おそらくバックロールエントリーをしたことがない方にとって、後ろが見えない状態で
背中から海に落ちることは恐怖以外の何物でもないかもしれない。
でもコツさえつかんでしまえば、めちゃくちゃラクチンだ。

バックロールエントリーはヘリに座った状態で、お尻を軸に、背中から海面に着水するもの。
実際に“ロール”するのは、90度ぐらい。体を真っすぐ後ろに倒すだけで、ロール=ローリングはしちゃいけないのだ。

器材を装着して、ボートのへりに腰かける。

器材を装着して、ボートのへりに腰かける。
ゲージやオクトパスなどを体の前にまとめ、
レギュをくわえ、マスクのストラップを押さえたらお尻をなるべくボートの外にずりずりずらし、できるだけ外側へ(落ちないように注意)。

後ろの水面に誰もおらず、安全確認ができたら、体を後ろに倒す。

後ろの水面に誰もおらず、安全確認ができたら、体を後ろに倒す。
本当に倒すだけでいい。

この段階になると、自分の意志ではなく、重力で体は落ちて行っているだけ。

この段階になると、自分の意志ではなく、タンクと体の重みで水面に向かっているだけ。
ヘタに力を入れるとぐるんと回ってしまうのでご注意を。

着水。このようにタンクから落ち、体が90度になっているとベスト。

着水。このようにタンクから落ち、体が90度になっているとベスト。
この状態で落ちて行き、足が水中に全部入るか入らないかぐらいのときに起き上がりこぶしのように上半身が起き上がる。
足を下げると、直立姿勢になるという次第。

バックロールでは“ロール”するな!

先にも述べたように、バックロールという名前は付いているものの、 ロールをしてはいけない。 筆者は「バックロール」という名前からぐるんと回るのが正しいと思い込んでいた一人だが、 これだとエントリーしてからかなり不安定になるし、 はた目には溺れた人にしか見えなくもない。

なぜローリングしてしまうかというと、 勢いをつけて、回りながら着水してしまうため。 上の写真のように水面と平行に体が落ちて行けば着水後、お尻を中心に足が下がって頭が自然に上がるもの。勢いをつけて後ろ向きにエントリーすると、 頭から直角、または斜めに入っていき、 マスクに水が入ってくるわ、レギュレーターもガクガクするわ、 いいことなし。

バックロールでは力を抜く。

これが一番のコツといえる。

正しい
ジャイアントストライドエントリー

モルディブのダイビングドーニや、沖縄&離島の遠征用のボートなど、大型のジェットボートでのエントリースタイルでメインとなるのが
「ジャイアント」こと「ジャイアントストライドエントリー」。

ダイナミックなスタイルに見えて、ベテランそうに見えるけれど、至って基本的で簡単なダイビングスキルの一つでもある。

コツは、ボートのヘリや後部のプラットホームに立って、どちらかの足を大きく踏み出すだけ。
これで残った足が船から離れる。

後ろ足が船から離れたら、両足を前後にスライドさせるのだが、着水時にスライドさせるようにすると体が揚力で持ち上がり、上手くすると顔を濡らさずにエントリーができる。

こうなるとかなりベテラン。

多くの人は足を開いたまま着水、その後に前後にスライドさせるので、頭まで水中に入ってしまっているようだ。
ただ、いずれにしてもスライドすることによって上体が持ち上がり、水面に顔を出すことができる。

モルディブのダイビングドーニでは、舷の真ん中辺りと、船の前後からジャイアントストライドでエントリーするパターンが多い

モルディブのダイビングドーニでは、舷の真ん中辺りと、船の前後からジャイアントストライドでエントリーするパターンが多い

多くの人は足を開いたまま着水、その後に前後にスライドさせるので、頭まで水中に入ってしまっているようだ。
そんな場合でも水中でフィンの力を借りて足を前後にかくことによって、上体が持ち上がり、水面に顔を出すことができる。

写真は房総半島の伊戸のボートなのだが、この近辺はボートの舷にプラットホームが設置されているタイプのボートが多く、水面からそんなに高くない所からジャイアントでエントリーができるのが魅力

写真は房総半島の伊戸のボートなのだが、この近辺はボートの舷にプラットホームが設置されているタイプのボートが多く、水面からそんなに高くない所からジャイアントでエントリーができるのが魅力

流れがあるスポットでは、間隔をあけずに次々とエントリーする必要がある(動画は神子元島にて)
Pictured by Masaaki Harada

エントリー時はBCに
空気を入れておくべき?

通常は、エントリー後はいったん浮上してボートの監視者にOKサインを出すことが基本。

流れがあって、すぐに潜降しなければならないときは浮力があると水面で流されてしまうので、
BCから空気を抜いた状態でエントリーし、そのままの状態で潜降する必要がある。

でも、通常は、エントリー後はいったん浮上してボートの監視者にOKサインを出すことが基本。よってエントリー前にBCに給気しておくことに。

エントリーする前にたいていガイドやインストラクターから、水面集合するので、ある程度BCにエアを入れておきましょうとか、水深10mぐらいでの集合なので、BCからエアを抜いておきましょうといった説明があるはず。

BCに空気をある程度入れておけば着水したときも浮力のおかげで沈み込むこともなく、
水面でも安定した状態でいられる。

ただBCをパンパンに膨らませる必要はなく、BCにもよるが、インフレーターで2回か3回、長めに給気ボタンを押しておく程度だろうか。

指示がない限りはこうしてBCに空気を少し入れてからエントリーを開始しよう。

初心者向けにはこんなボートも
オススメ

ダイビングサービスによっては、エントリーに不安がある方のためにストレスのない方法でエントリーをさせてくれるところも。

シニアや体の不自由な方のためには、器材を水面に下ろしておいて、自分がそろそろと水中に入り、水面で器材を装着する(させてくれる)という方法もある。

バリのアメッドなどの「ジュクン」と呼ばれる小さなボートでは船上でセッティングができないので、こうした方法をとる場合も。
意外にラクチンなことに驚くだろう。

ボートの後部からラダー(ハシゴ)を使ってエントリーをすることもできる(西表島《ダイビングチームうなりざき西表》の大型ボートの場合)

ボートの後部からラダー(ハシゴ)を使ってエントリーをすることもできる
(西表島《ダイビングチームうなりざき西表》の大型ボートの場合)

また、沖縄で散見するが、ボートの後部デッキからラダーを下ろしておいて、階段を使ってエントリーする方法がある。
これだとジャイアントやバックロールエントリーが怖い!という方でも、ラクにエントリーができる。
もしそういう方がいるのなら、こうしたスタイルを取っている現地ダイビングサービスを選んだほうがいい。

いずれにしても、ジャイアントもバックロールも決して難しいものではない。 二つとも勢いよくやって失敗するケースが多いのだが、 がんばりすぎず、力を入れず、 海に溶け込んでいくんだ~といった気持ちでエントリーしてみてはいかがだろう?

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