
DIVING スタート&スキルアップ2020
初めてのダイビング、久しぶりのダイビングは「どうしたらいいの?」と戸惑いの連続。
今さら聞けない基本スキルから絶対にマスターしたい必須スキルまでここでおさらいしちゃいましょう!
ダイビング中、レギュレーターを引っ張られる感じがして振り返っても、何もない。でも、前を向くとやはりレギュレーターが引っ張られる。
少しして、ガイドさんが「待て」と合図。
後ろでごそごそと何かをしていて、いきなり「OK」サイン。
浮上後、何が起こったのか尋ねると、
「タンクが外れていた」と教えられ、ビックリ。
なぁんて経験はないだろうか?
筆者はある。
外れたタンクはガイドさんやバディに絞め直してもらうのが一番。
ではあるが、
今回は自分で対処する方法を紹介したい。
写真はイメージ
★ダイビングを始める・上手くなる♪
『DIVINGスタート&スキルアップ』
潜るのが精一杯で、余裕がないダイバーの場合、リードで紹介したように最後までタンクが外れたことに気づいていない可能性がある。
もともとはBCのタンクベルトをちゃんと絞めないから、水中でベルトがさらに緩み、結果的にタンクが外れる。タンクをちゃんと絞めておけば、こんなことにはならないのだ。
ま、それはさておき、こうしてベルトが緩んでしまうとタンクはダイビング中、ずり下がり(ずり上がることはない)、レギュレーターのファーストステージも下がっていく。中圧ホースがいくら長くても足りなくなるため、くわえているセカンドステージを後ろから引っ張るようになる。
こうして、そのダイバーはレギュレーターが引っ張られると感じるのだ。
後ろを振り返っても、タンクは真後ろにあるため、普通は見えない。
かなり首をひねって(180度近く)ようやくあるべき場所に、タンクがないことに気づくはずだ。
でも、視認するだけでなく、手をタンクのお尻。というか、タンクの底に回してみると、タンクが正常に付いているか、外れているかはわかるはず。
これは日頃から意識的にタンクの底を手で確認するようにしておくと、瞬時にわかるようになるだろう。
今回は水中ではなく陸で撮影しています。ご了承を
ということで、本題。
タンクが、外れたり、外れかけたりしているときに、周りに誰もいない場合、どうしたらいいだろう?
手を後ろに回してゴソゴソしたところで、緩んでいるタンクベルトは絞められない。
ならば、いっそBCを脱いで、目の前で、自分で絞めたほうがいい。
この時、気をつけるべきなのは、たとえBCを脱いでも、レギュレーターはくわえ続けるということだ。
ここ、大事。
特にBCを脱ぎきった状態で、くわえているレギュレーターまで口から外れてしまったら、命に関わることになる。
とにかくレギュレーターはくわえたままで、絶対に外さないこと!
その上で
1 まず、安定して作業ができるような平坦な場所、できれば砂地に着底する。
2 ゆっくり深い呼吸で、体勢を整える。
3 BCの前のベルト類を外す
4 レギュレーターをくわえたまま、呼吸を続けたまま、BCから左腕を抜き、タンクごと右側から前に回す
5 レギュレーターをくわえたまま、BCから右腕を抜き、BCとタンクを目の前に置く
6 タンクを所定の位置に戻し、タンクベルトをしっかり締める。とにかく締める
7 BCの肩を持って引っ張り、タンクから外れないか、調べる
8 タンクベルトが外れないことがわかったら、右手をBCの右袖側に入れる
9 体を反転させ、左側にも左腕を通す
10 前のストラップ類をちゃんと締める
ジャーーン! 完成!!
これは、さらにウェットスーツを脱いで、トイレしたいときのスキルにも応用できるので、
マスターしておくと、どんなときにも困らないゾ。
こうしたスキルは、ぜひ練習して身につけておきたいものだが、
ガイドさんやインストラクターにも何も告げずに練習すると、
「どうした!? 大丈夫?」と
無駄に心配させることになるので、
くれぐれも、相談の上、練習してほしい。
まあ、まずは、タンクが外れないように自分で確実に最終チェックをすること、バディ同士でもさらにチェックすることが大丈夫なんだけどね。
次回更新予定日 2017年7月12日
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