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第17回 ボート上のマナー

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基礎からわかる!ダイビングスタート&スキルアップ術

初めてのダイビング、久しぶりのダイビングは「どうしたらいいの?」と戸惑いの連続。
今さら聞けない基本スキルから絶対にマスターしたい必須スキルまでここでおさらいしちゃいましょう!

ダイビングスタート&スキルアップ術 一覧

番外 動画で見る!ドライスーツの着方

番外 基本スキルをおさらい!

第1回 ダイビング器材セッティング方法

第2回 BC&タンクのラクな背負い方

第3回 フィンワーク

第4回 ダイブコンピュータ

第5回 潜降の方法

第6回 マスククリア

第7回 中性浮力

第8回 セーフティフロートを上げる

第9回 耳ぬき

第10回 適正ウエイト

第11回 とっさのときのBC操作

第12回 ダイビング中の呼吸

第13回 安全停止攻略法

第14回 安全な浮上方法

第15回 ビーチエントリー

第16回 ボートエントリー

第17回 ボート上のマナー

第18回 できる耳ぬき

第19回 エンリッチド・エア・ナイトロックス

第20回 魚や生物のウオッチング術 Part 1 マンタ編

第21回 魚や生物のウオッチング術 Part 2 回遊魚の群れ編

第22回 ナビゲーション Part 1

第23回 ナビゲーション Part 2

第24回 ナビゲーション Part 3

第25回 オクトパスブリージング

第26回 空気消費量の算出法

第27回 Cカード講習って何?

第28回 スノーケリングのお作法

第29回 マスク&フィンのカンタン脱着術

第30回 ひと目でわかるダイブコンピュータ

第31回 煙幕ダイバーから卒業

第32回 噛む危険生物

次回更新予定日 2016年10月12日

第17回 ボート上のマナー

ダイビングスポットまでササッと連れていってくれるボートダイビング。
本来は快適なのだが、ちょっとしたことで不快な思いをしたり、安全性が奪われることもある。
今回はスキルというよりはちょっと気なるボート上でのお作法についてご紹介!

ボート上のマナー

ボートの上での器材の置き方、アナタはできてる?

筆者は初心者の頃、ボート上でのタンク&BC・レギュの置き方や私物の置き方でよく注意されたが、最近のインストラクターやガイドさんたちはあまり注意したり怒ったりしないのでボート上で“ものすごく気になって仕方ない”というベテランダイバーもきっと多いのではないかと思う。

ダイビング界でも“ゆとり教育”がはびこっているのだ。
そうに違いない。

伊豆半島などでは港からスポットまでの所要時間が非常に短い所が多いので、ダイビング器材を背負った状態で乗船し、船上でも背負ったまま、フィンやマスクも手に持ったまま、といった状態だから言われるがままに船に乗り、エントリーとなったら、その場でマスクやフィンを装着……という感じ。
逆にマナーが気になることはあまりない。

ところが、沖縄や海外などに行くと、港を出発して30分とか1時間、ボートに揺られていることもザラ。

タンクはもちろん、乗船する前、または乗船してすぐに揺れない所でセッティングはしておくものの、乗船中は装着しないで外しておくのが普通。
下手すりゃウエットスーツも直前まで着ないでいたりする。

それが悪いのではなくて、むしろ、開放感があって素晴らしいこと。

でも、タンクの正しい置き方、ウエットスーツや3点セットの正しい置き方、
あなたはできているだろうか?

船上では整理整頓が命

ダイビング専用ボートの場合、タンクホルダーがあって移動中はそこに置いておけばいいというボートも多い。

さらにベンチ式になっていて、個々の3点セットとウエットスーツを入れたプラスチックBOXをベンチの下に入れるというスタイルのダイビングサービスは多い。

これなら整理整頓もバッチリだ。

ところが、そうした設備がない船の場合、ダイバーみんなの“整理整頓魂”が必要となる。

タンクは、レギュレーターをBCに収めた状態でコンパクトにし、さらに3点セットもまとめてBCに入れて寝かせておく。
特にゲージ類はホースが引っかからないよう、注意深くまとめる必要がある。

そして寝かせる場所も、人通りのできるだけ少ない場所……。
船のヘリに沿わせて置くとか、みんなで1カ所にまとめておくとか。

そして、船の揺れでゴロゴロと動かないように、ウエイトなどで押さえておくことも必要だ。

幅が狭いボートではこのように中央にタンクをまとめて置くといい

幅が狭いボートではこのように中央にタンクをまとめて置くといい

場所が狭い場合でも上手に器材を収納

場所が狭い場合でも上手に器材を収納

ボートダイビングのパイオニア、《ダイビングチームうなりざき西表》のボートはとにかく機能的。カメラ置き場

ボートダイビングのパイオニア、《ダイビングチームうなりざき西表》のボートはとにかく機能的。カメラ置き場

私物はまとめて濡れない場所へ

私物はまとめて濡れない場所へ

なぜ整理整頓は必要なのか?

そもそもなぜ整理整頓が必要なのか?

見た目の問題とか、気持ちの問題では片づけられない切実な問題がボートダイビングにはある。

船はどんなに大きなタイプでも、スペースはかなり限られている。
アンカーにロープ、それに安全上搭載しておかなければならない浮き輪、ダイビングでいえば救命救急道具に酸素タンクなど。
それに全員が潜る本数分のタンク。

こうしたものをしっかりしまった上で、個人個人の器材を置くわけだから、どうしたって、収納BOXなどには収まりきれない。

散らかしておくと、誰かがそのそばを通ったときに足を引っかけて転んだりケガをしたりすることも大いに考えられる。
安全面で絶対に整理整頓が必要なのだ。

ちなみに、それが原因で本当にケガをした人はダイビングサービスにも怒りをぶつけるだろうが、そもそもケガをするような場所に器材を置いた人を絶対に許さないだろう。 あなたに責任が降りかかってくるかもしれない。

また、器材をいい加減な場所に置いてしまうと、何かの拍子に海に落ちてしまう場合もある。
実際に、器材をごそっと落とした方もいるし、器材ではないが、一眼レフカメラを航行中に落とした方もいる。
命に関わることではないけれど、相当ショックである。

ということで、くれぐれも整理整頓を!

本当にきれいに片付いている《ダイビングチームうなりざき西表》のボート

本当にきれいに片付いている《ダイビングチームうなりざき西表》のボート

喫煙者の悪マナーもブーイングの的

ダイバーのマナーや船上マナーでいつも必ずトップクラスに上がるのが喫煙者のこと。

タバコを吸った後のポイ捨ては言語道断。
同じ海を愛する者として、何を考えているんだか。
おそらくゲスト側のダイバーはそんなことをしないと思うが、船長や船のクルーによくある話。
インストラクターもあってはならないけれど、なくはない。
そうした船長やインストラクターのいるダイビングサービスはきっとゲストが離れていっているんじゃないかと思うが、いかがだろうか。

また、どこで吸うか、も問題。
よく喫煙者は船の後ろの風下で、などとブリーフィングで説明される。
ただ船が停まっているときは船尾でも風上になってしまうこともある。
そういう場合はガマンするとか、風下側で吸わせてもらうようにお願いするとか、周りの人に気を遣うことが重要だ。

他人への思いやりも忘れずに

整理整頓もある意味、誰かがケガをしないようにという思いやりからくるものでもあるが、すごく混んでいるのにデッキで大の字になって寝たり、ベンチを占領して寝たりしている人もいる。

普段電車に乗るときと同じことで、自分がそうすることで迷惑がかかる人だっていることを考えたい。

もちろん、大型船にダイバーが1人か2人しか乗っていないような状況であれば、好き勝手をしてもいいかもしれないが、大勢で乗船するパターンのほうが多いと思う。

我が物顔に振る舞う人は、全員から白い目で見られることは必至だ。

夏になり、ボートダイビングを楽しむ方も多いはず。
くれぐれも楽しく安全に!!

いざ、楽しいボートダイビングへ!

これはアリだと思うけど、落ちないように気をつけて。
いざ、楽しいボートダイビングへ!

『DIVINGスタート&スキルアップBOOK』
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