年間125万人が訪れるダイビング情報サイト

  • Facebook
  • Twitter
  • はてブ
  • LINE

海のいきもの
第59回 季節来遊魚のシーズン~Part3
ソックリさん編

第59回 季節来遊魚のシーズン~Part3 ソックリさん編

最近の南日本の水温の高さで季節来遊魚のシーズンはまだまだ続く。というか、これからが旬かも。
今回は一見よく似た季節来遊魚と、その見分け方を紹介します。●構成・文/山本真紀(2019年9月制作)

ハコフグ2種の見分け方

ミナミハコフグ
ハコフグ

季節来遊魚の中で最も人気が高いうえ比較的ポピュラーなミナミハコフグ(幼魚)は、本来はサンゴ礁の生き物。だから成魚を南日本で見ることはまずない。一方、そのソックリさんであるハコフグは、もともと温帯に適応している種類で、南日本の岩礁では幼魚も成魚もよく見かける。さて、どこが違うのか? なお、ミナミハコフグの尾ビレが「ない」のは、向こう側に曲げていて見えないだけ。●写真/ミナミは三宅島、ハコフグは東伊豆・富戸

ムレハタさんとツノダシさんの見分け方

ムレハタタテダイ
ツノダシ

どちらもポピュラーな季節来遊魚で、毎年のようにやってくる。違いのひとつは群れるか群れないか。名前の通りムレハタタテダイは群れるが、ツノダシはたいてい単独(せいぜい数尾。ただしエリアと時期によっては大群をつくる)。でも、季節来遊の場合は1尾でいることも多いので、その場合は上記に注目。●写真/ムレハタタテは東伊豆・川奈、ツノダシは房総・西川名

ホホスジさんとマダラさんの見分け方

ホホスジタルミ
マダラタルミ

両種とも幼魚のときは黒白パンダ模様で、成長によってダイナミックに変化する(成魚はまるで別モノ)。熱帯性のため季節来遊魚としてはどちらもレアもの。見つけたら超ラッキー。●写真/ホホスジは紀伊半島・串本、マダラはパプアニューギニア(季節来遊の個体でなくてすみません)

ネジリンボウ2種の見分け方

ヒレナガネジリンボウ
ネジリンボウ

両種ともテッポウエビと共生するハゼの仲間。砂地にある巣穴周辺でホバリングしていることが多い。この2種のほかにも、キツネメネジリンボウというソックリさんがいるがレア(目を通る黒い斜線があり、第一背ビレは透明で丸い)。●写真/ヒレナガは房総半島・波左間、ネジリンボウは東伊豆・富戸

サザナミさんとタテジマさんの見分け方

サザナミヤッコ
タテジマキンチャクダイ

幼魚・成魚ともにサザナミヤッコはやや珍しく、タテジマキンチャクダイはポピュラー。季節来遊の場合も同様でタテジマキンチャクダイの幼魚は毎年のように伊豆半島で見られる。なお、成長につれて模様(曲線の数)は増えていく。写真は1cmほどの幼魚。●写真/サザナミは伊豆海洋公園、タテキンは東伊豆・富戸

  • Facebook
  • Twitter
  • はてブ
  • LINE
トップページへ戻る

バックナンバー