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海のいきもの
第66回 “stay home”な仲間たち

海のいきもの第66回 “stay home”な仲間たち

新型コロナウイルスのパンデミックにより、日本も緊急事態宣言が発令中。自分が感染しないため、そして人に感染させないための合い言葉は“stay home”「おうちにいましょう」です。
●構成・文/山本真紀(2020年4月制作)

マイホーム(巣穴)大好き!
“stay home”な皆さん

マイホーム(巣穴)大好き!“stay home”な皆さん

ハゼとテッポウエビの共生コンビ テッポウエビが巣穴を掘ってハゼが見張り役というパーフェクトな共生関係にあるこのコンビ、フラフラと遠くへ出歩くことはまずない。特にテッポウエビは徹底しており、掘った砂を外に捨てるときもサササッと素早く行動、即座に戻る。ハゼもすぐ穴に引っ込める距離をキープ。100点満点の“stay home”ぶり。見習いたい。写真はオーロラシュリンプゴビーとコトブキテッポウエビ。撮影/モルディブ

コケギンポの仲間 南日本の岩礁で大人気のコケギンポの仲間。アライソコケギンポやシズミイソコケギンポなど数種類がいるけれど、みんな巣穴に引き籠もって顔しか見せてくれない…。撮影/伊豆半島・安良里

ジョーフィッシュ アゴアマダイの仲間も砂地に穴を掘って隠れ家とする。近くに仲間がいても必ず離れて巣をつくるが、繁殖シーズンになるとオスはメスを誘い入れ(たぶん写真の状態)、その大きな口に卵塊をくわえ、巣穴に籠もりつつ孵化するまで守る。“stay home”なイクメンだ。撮影/フィリピン・アニラオ

“stay home”なエビ・カニ・ヤドカリ

カンザシヤドカリ

カンザシヤドカリ
巻貝の空き殻を背負い、敵がくると引っ込んで出てこないヤドカリ。一見“stay home”な生き物っぽいが、実際はアチコチ歩き回っている。でも、カンザシヤドカリの仲間は違う。彼らはイバラカンザシがつくった穴を利用して、ここと決めたら移動することはまずない。出歩かなくても、長い触角を振り回して有機物等を絡め取り、それを食べているから大丈夫。撮影/紀伊半島・串本

イソバナガニ

イソバナガニ
磯や海底を歩き回るカニも多いけれど、“stay home”な種類もいっぱい。例えば、イソバナにいるイソバナガニ(写真)やトゲトサカに暮らすイソコンペイトウガニ、イイジマフクロウニやラッパウニに寄生するゼブラガニ、ナマコの体表にいるナマコマルガザミ等。撮影/八丈島

カクレエビの仲間

カクレエビの仲間
すでに紹介したハゼと共生するテッポウエビを筆頭に、エビにも“stay home”な種類がいっぱい。例えば、イソギンチャクにはアカホシカクレエビの仲間(写真)やイソギンチャクモエビ、ムチカラマツにはビシャモンエビ、ウミシダにはコマチテッポウエビ等。撮影/パラオ

コロナ離婚など「どこ吹く風」です

カクレクマノミ

カクレクマノミ
イソギンチャクと暮らすクマノミの仲間はみんな“stay home”な生き物で、ペアはとっても仲良しだ。中でもカクレクマノミは素晴らしい。イソギンチャクから何メートルも離れることがよくあるトウアカクマノミやクマノミなどと違って、イソギンチャクの触手の中からほとんど出てこない。撮影/沖縄・座間味

ミジンベニハゼ

ミジンベニハゼ
砂地に暮らすミジンベニハゼには隠れ家が必要だ。そこで、巻貝の空き殻や空き缶、空き瓶をマイホームとして利用し、いったん「家」が決まると不要不急の外出は避ける。しかも一度ペアを組んだ相手とは、死別しない限り仲良く一緒に暮らすという。コロナ離婚の危機などどこ吹く風・・・。撮影/伊豆半島・大瀬崎

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次回更新予定日 2020年5月26日

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