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海のいきもの
第69回 ご近所の♀と♂の見分け方
~アオリ・ハコフグ・ハナダイ2種

第69回 ご近所の♀と♂の見分け方~アオリ・ハコフグ・ハナダイ2種

産卵に来たアオリイカのペア(下がメスで、上がオス)。撮影/東伊豆・富戸

「Go to トラベル」キャンペーンがスタートするけど、遠出しづらい雰囲気だし、まずは近場の海に行こうかな・・・という方のために、ご近所の海でマニアなフィッシュウオッチングのススメ。
●構成・文/山本真紀(2020年7月制作)

アオリイカの産卵はまだオンシーズン!

南日本の初夏の風物詩、アオリイカの産卵はまだオンシーズン。エリアや年によって変動はあるものの、8月くらいまでチャンスあり。さて、産卵していればメスとわかるが、ただ泳いでいるときはどこで雌雄を見分ける?

体が色濃く染まると、「背中」の青白い点々がよく見える。この個体はちょうど産卵中。
点々ではなく、細い横縞。ライバルと対峙したときなど、興奮したときに際立つ。

アオリイカに限らず、イカの仲間は体色や模様をよく変化させるが、注目すべきは「背中」!
●メス:体が色濃く染まると、「背中」の青白い点々がよく見える。この個体はちょうど産卵中。
●オス:点々ではなく、細い横縞。ライバルと対峙したときなど、興奮したときに際立つ。撮影/2点とも八丈島

キンギョハナダイの群れがパワーアップ!

インド-太平洋の温帯から熱帯まで広く分布するキンギョハナダイは、サンゴ礁より南日本の岩礁地帯のほうがよく目立つ。しかも、水温が上がってくる初夏から晩秋にかけて、群れの規模がグーンとパワーアップ。今から楽しみだ。
さて、この群れの中には雌雄が入り混じっているのだが(四角の枠内)、どっちがメスでどっちがオス? 撮影/西伊豆・安良里

インド-太平洋の温帯から熱帯まで広く分布するキンギョハナダイは、サンゴ礁より南日本の岩礁地帯のほうがよく目立つ。しかも、水温が上がってくる初夏から晩秋にかけて、群れの規模がグーンとパワーアップ。今から楽しみだ。 さて、この群れの中には雌雄が入り混じっているのだが(四角の枠内)、どっちがメスでどっちがオス? 撮影/西伊豆・安良里

目立った模様はなくシンプル。でも、暗い岩礁や群青の海の色だからこそ緋色が映える。
メスより少し体格がよく、胸ビレに濃い紫の斑紋があり、背ビレを立てたときには長く伸びる白い鰭条がよく目立つ。キンギョハナダイの群れはほとんどがメスで、オスの割合は10~30%。

●メス:目立った模様はなくシンプル。でも、暗い岩礁や群青の海の色だからこそ緋色が映える。
●オス:メスより少し体格がよく、胸ビレに濃い紫の斑紋があり、背ビレを立てたときには長く伸びる白い鰭条がよく目立つ。キンギョハナダイの群れはほとんどがメスで、オスの割合は10~30%。

日本が世界に誇る美形ハナダイ

サクラダイ

サクラダイ
厳密にいえば台湾にも分布するが、ダイビングで普通に見られるのは世界でも南日本だけ!
あまりにも模様が異なるため、昔は別種と勘違いされてしまい、雌雄で別々の名前が付いていた。また、他のハナダイ同様、メスからオスへと性転換するのだが、たま~に雌雄が入り混ざった模様の個体もいる。撮影/東伊豆・熱海

「ミナミ」が付かないハコフグさん

もっと白点が目立つ個体や地色の黄が強い個体もいるが、基本的に地味。撮影/伊豆大島
背中が濃い青で染まる。メスに比べるとオスは数が少ないようだ。撮影/伊豆大島

季節来遊魚として大人気のミナミハコフグ(幼魚)ばかりがクローズアップされるけれど、南日本で普通に見られるのはコチラのハコフグさん。少々地味だけれど、これも雌雄で模様が異なるのです。
●メス:もっと白点が目立つ個体や地色の黄が強い個体もいるが、基本的に地味。撮影/伊豆大島
●オス:背中が濃い青で染まる。メスに比べるとオスは数が少ないようだ。撮影/伊豆大島

ハコフグの幼魚

ハコフグの幼魚
こちらが赤ちゃん。ミナミハコフグとの違いは、黒点がやや小さく青白い斑紋があること。ただ個体や成長段階でかなり差があるようなので、「魚類写真資料データベース」でいろいろ見てみてください。また、「あれ? ミナミハコフグの幼魚ってどんなんだっけ?」という方は、コチラ。撮影/東伊豆・富戸

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次回更新予定日 2020年8月26日

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