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海のいきもの
第70回 猛暑の夏、
「四角いクラゲ」に要注意!

その名もハブクラゲ(ハブ⇒南西諸島に生息する猛毒のヘビ)。箱形の四角いボディが特徴。撮影/沖縄本島

天気予報で当たり前のように35度超えという気温の今日この頃、海に入って涼みたい! でも、夏の南日本は危険な「四角いクラゲ」があちこちで出没中。ご注意あれ。
●構成・文/山本真紀(2020年8月制作)

あんどんの名を持つ毒クラゲ

クラゲと呼ばれる海洋生物の多くは刺胞動物というグループに属し、触手に刺胞という毒棘を持っていて、3グループに大別される(鉢虫類、箱虫類、ヒドロ虫類)。今回は、そのうちの箱虫類のクラゲを紹介。「箱虫」という名前は、クラゲの傘(ボディ部分)が立方体であることから付けられた。

アンドンクラゲ

アンドンクラゲ
「お盆過ぎに現れる」とよく言われるが、最近は水温が高いせいか6~7月から見られる。箱形ボディの四隅から長い触手が1本ずつ伸び、触れるとかなり痛い。海水浴で「電気クラゲ」と呼ばれているのはたいていコイツ。傘の高さは2~3cmと小さいが、危険なクラゲとして悪名高い。なお、行燈とは江戸から明治時代にかけて使われた立方体の照明器具。撮影/相模湾

たまに大量発生したりします

アンドンクラゲはたいてい水面直下に数個体いる程度なのだが、しばしば大量発生することがある。ダイビングではエントリー・エグジット時に注意すればいいが、スキンダイビングや海水浴の場合は退散するほうが無難。

水深1mくらいのとこに結構な数で群れていたアンドンクラゲ。触手はかなり長いうえ透明なので、気づかぬうちに刺されてしまうことも。1匹でも見かけたら要注意。撮影/相模湾
スキンダイビング中、水面から海底を見たら白いモヤモヤした「物体」を発見。「ウミシダかガンガゼが集団産卵したのか?」と近寄ってみたらアンドンクラゲの塊! 水深2mくらいで流れもなく、特に水温が高い場所だった。怖くてあまり近寄れず、不鮮明な画像ですいません。撮影/相模湾

❶水深1mくらいのとこに結構な数で群れていたアンドンクラゲ。触手はかなり長いうえ透明なので、気づかぬうちに刺されてしまうことも。1匹でも見かけたら要注意。撮影/相模湾
❷スキンダイビング中、水面から海底を見たら白いモヤモヤした「物体」を発見。「ウミシダかガンガゼが集団産卵したのか?」と近寄ってみたらアンドンクラゲの塊! 水深2mくらいで流れもなく、特に水温が高い場所だった。怖くてあまり近寄れず、不鮮明な画像ですいません。撮影/相模湾

サンゴ礁の四角い猛毒クラゲ

ハブクラゲ

ハブクラゲ
傘の高さは10cm近くにもなり、四隅から伸びる触手は数本ずつ束になって1m以上も伸びる。沖縄などで夏によく出没。死亡例もあるので、たとえ海水浴でも長袖のスーツを着用することが望ましい。万一刺されたときは、水道水ではなく海水で洗い流し医者へ。「刺したのは絶対にハブクラゲ!」と確信があるなら、患部に食酢をかけることも有効だ。撮影/沖縄本島

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次回更新予定日 2020年9月30日

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