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海のいきもの
第76回 ソックリさんがいっぱい~アカホシカクレエビ

冬の夜空は、雄大なオリオン座や輝くシリウスを見る絶好のチャンス。さらに、今年の3月は火星がプレアデス星団(昴/すばる)に大接近したり、月とランデブーしたりで超楽しいぞ。●構成・文/山本真紀(2021年2月制作)

冬の夜空は、雄大なオリオン座や輝くシリウスを見る絶好のチャンス。さらに、今年の3月は火星がプレアデス星団(昴/すばる)に大接近したり、月とランデブーしたりで超楽しいぞ。●構成・文/山本真紀(2021年2月制作)

ツートップはアカホシさんとハクセンさん

夜空に浮かぶ太陽系第4惑星、火星は赤い星として有名だ。というわけで、今回はアカホシカクレエビとその仲間たち。これがまたよく似た種類がいっぱい。

アカホシカクレエビ

アカホシカクレエビ
イソギンチャクと共生する可憐なエビ。南日本から沖縄にかけて普通に見られ、魚をクリーニングすることもある。他のよく似た種類との識別ポイントは、「腰」(第3腹節の背面)にある白とオレンジの大きな斑紋。ただ、幼体やオスはちょっと色味が違う。撮影/伊豆大島

ハクセンアカホシカクレエビ

ハクセンアカホシカクレエビ
パッと見はアカホシカクレエビと見分けがつかない。が、「胸」のあたり(頭胸甲)をグルリと一周する白い線があることで識別できる。また、ほとんどの場合、スナイソギンチャクの仲間に共生。普通のイソギンチャクより刺胞毒が強いので注意! 撮影/西伊豆・大瀬崎

よく似た仲間はまだまだいるぞ

この記事内で紹介した以外にも、トサカクレエビやビイドロカクレエビ、オドリカクレエビにツキホシカクレエビ等々、アカホシカクレエビの仲間はいっぱい。

ニセアカホシカクレエビ

ニセアカホシカクレエビ
アカホシカクレエビより熱帯系で、沖縄を含む西部太平洋に分布。パラオクサビライシやナガレハナサンゴで見られ、赤星ならぬ青星の模様が美しい。「腰」の斑紋も独特。画像は真上から見たところ。撮影/インドネシア・ロンボク

この子は誰かな?

この子は誰かな?
アキノハマカクレエビとよく似ているが、「腰」の模様が少し異なる(アキノハマでは、前縁に赤い斑紋が2つあることが特徴とされる)。おなかの白い粒々は卵なので、この個体は成熟したメス。撮影/西伊豆・大瀬崎

オマケ~アカホシ&アカテン

アカホシカニダマシ

アカホシカニダマシ
大型のイソギンチャクに共生するヤドカリの仲間。体中に散っている「赤い星」には、個体によって大粒タイプ(画像)と小粒タイプがいる。後者は古い図鑑では「コホシカニダマシ」と紹介されている。撮影/パプアニューギニア

アカテンイロウミウシ

アカテンイロウミウシ
火星というより、エッグタルトに赤スグリをトッピングしたみたい。おいしそう…もとい! 可憐なウミウシ。西部太平洋のサンゴ礁に生息し、潮通しのいい場所で見かける。大きなものでは5cmに達する。撮影/奄美大島

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