第3回 コンデジで水中写真をはじめよう!!
水中写真がうまくなる!!
第3回 コンデジで水中写真をはじめよう!!
みなさん、こんにちは。月刊『マリンダイビング』のカメラマンのはらだまです。
この連載では、水中写真の撮影機材や操作の方法、撮影のコツなどを、水中写真を始めたい、うまくなりたいという方に紹介していきます。ぜひ撮影のときに参考にしてみてください。
初めての水中写真はコンパクトデジカメで撮ってみよう!!
撮影地:ケラマ
コンパクトなボディに高性能が凝縮
一般にデジカメというとコンパクトデジカメ、略してコンデジを思い浮かべる人がほとんどでしょう。コンデジは、多機能で高画質の機種も増えてきています。防水タイプのコンデジもあり、海辺で使ったり、水中で水没のリスクもかなり軽減できるのは大きなメリットです。また荷物の増えるダイビング旅行でもかさばらず、せまい洞窟や潮の流れのあるところでも、抵抗を受けにくいなど、水中写真にぴったりのデジカメといえるでしょう。
たくさんの機種があるコンデジは、水中写真にピッタリのデジカメだ
こんな鮮やかな水中写真も簡単に撮影できるのが、コンデジの魅力
撮影地:ニューカレドニア
専用ハウジングで水中写真を楽しむ
防水タイプのコンデジもあり、気軽に水中写真を始められるコンデジですが、注意したい点があります。ダイビングで水中写真を撮る場合、「ハウジング」や「ウォータープルーフケース」などと呼ばれる防水ケースが必要になります(ハウジングなしで深い水深まで潜れる機種もあり)。ハウジングは、水中でも各種ボタンやレバーが操作できるように、コンデジごとに専用のハウジングが用意されているので、すでに家にあるコンデジが、ハウジングを買えばすぐに水中撮影が可能になるわけではないのです。コンデジで水中写真を始めたいときは、専用ハウジングが用意されているかをチェックしましょう。
コンデジごとに専用のハウジングがあるので、購入前に調べておこう
機種ごとに形が決まっているので、セッティングはポンと入れるだけ
使用時に注意したいこと
1,防水の要 Oリング
水中写真を撮るときに心配なのが、デジカメの水没です。ハウジングにはフタや操作部にOリングというゴムが入っていて、それが水圧で密着することで水没を防ぎます。そこに砂や髪の毛など圧力を弱めてしまうものが付着すると、水没の原因となります。ですので、潜る前にはOリングを目と指でしっかり確認してしましょう。また、海に潜る前にカメラ水槽で水没チェックをすることをお忘れなく。
ハウジングのフタについているOリング。付着物で水没のリスクが増えるので、しっかりと確認してからフタを閉じること
使用時に注意したいこと
2,ストロボを発光させる
水中は、ほんの数メートル潜っただけでも太陽光の色が失われ、どんどん青っぽい色カブリをしていく世界になります。ですので、そのまま写真を撮ると被写体本来の色が再現されず、すべて青カブリした写真になってしまいます。そこで、コンデジについているストロボを発光させて、本来の色を再現してあげましょう。陸でストロボを発光させるのは、逆光や、暗くて光が足りないときですが、水中写真では、明るさよりも色を再現するために発光させると覚えておきましょう。
ストロボを発光させないと、全体が青っぽく色カブリしてしまう
ストロボを発光させたことで、本来の色をきれいに再現できた
撮影地:パラオ(2点とも)
使用時に注意したいこと
3,ストロボは「強制発光」モードで
水中でストロボを発光させるときに注意したいのが、発光モードです。陸上ではコンデジが自動でストロボの有無を判断する「オート」というモードになっているのがほとんどです。しかし水中で「オート」のままだと、明るい海では、コンデジがストロボを発光させなくても写真が撮れると、勝手に判断して青カブリした写真になってしまいます。そこで、ストロボが毎回発光するように「強制発光」というモードに切り替えましょう。水中写真では、ストロボで色再現をするのが基本ですので、忘れずにモード設定しておきましょう。
ストロボを強制発光モードにセットしておこう
被写体に寄って、しっかりコンデジを構えよう
コンデジについているストロボは小さいので、あまり遠くまで光が届きません。ですので、被写体に寄って撮影しましょう。また、体が不安定な姿勢の水中では、陸上での撮影以上に手ブレを起こしやすい環境です。両手でしっかりとコンデジを構えて、ピントの合った写真を心がけてほしいものです。
被写体に寄って、コンデジをきちんと構えることを意識してみよう
撮影地:フィリピン・セブ
まとめ
今回はココンデジ撮影の注意点を解説しました。これから水中写真を始めたい人はまずはコンデジを使ってみることをおすすめします。コンデジは周辺機器も充実しているので、将来的にはシステムアップもできる便利なデジカメです。
次回は写真の基本であるピント合わせについて解説します。陸上ではピントが合っている写真が当たり前の時代ですが、水中ではなかなか難しい技術の一つではないかと思いますので、次回をお楽しみに。
皆さんの疑問、質問にお答えします!!
皆さんの疑問、質問にお答えします!!「どうしてこんな風に写ってしまうの?」、「このボタンは操作すると、写真がどう変化するの?」など質問があれば、どんどんお答えします!!
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- 原田 雅章
- 1972年3月埼玉県生まれ。
日本大学芸術学部写真学科卒業。
大学在学中に沖縄を何度も訪れ、島の風景や人々に感動しスクーバダイビングを始める。
卒業後、(株)水中造形センターに入社。
同社出版物である『マリンダイビング』などの雑誌で活躍中。
国内は、伊豆半島、紀伊半島、沖縄各島など、海外は南の島を中心に、太平洋、インド洋、カリブ海など20ヵ国以上を撮影。
ダイビング経験は23年、約4500本の潜水経験を数える。
雑誌での取材はもちろん、各地でフォトセミナーを開催。"はらだま"の愛称で親しまれる。