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STOP! 潜水事故
CASE145 もしかしたら減圧症?

CASE145 もしかしたら減圧症?

ダイビングに限らず事故はつきものではあるが、最初から最後まで何事もなく安全に楽しめてこそ、本当のレジャー。 ダイビングの場合、潜水事故というと死に至るケースも少なくない。 そして多くの人が「他人事」と思っているフシもあるけれど、ふとした気の緩みやちょっとしたケアレスミスで潜水事故が起こることも。 明日はわが身。 もう一度基本を振り返る意味でも、ぜひこの連載を参考にしていただきたい。

CASE145 もしかしたら減圧症?

今回の潜水事故の原因

  • バディ不遵守
  • 身体拘束
  • 監視不十分
  • 器具の不備・取り扱い不注意
  • 体調の不注意
  • 技量の未熟
  • 気象・海象の不注意
  • エア確認不注意
  • その他

【事例】
事故者は友人とともに漁港から乗り合いのダイビングボートで出港して、朝からダイビングを行っていた。11:55頃、2本目のダイビングを終えたところで事故者が体調不良を訴えて嘔吐したため、119番通報を行った。事故者は会話もでき、意識ははっきりしているものの、事故者本人が減圧症治療のためチャンバーに入りたいと申し出たため、救急車により病院に搬送された。

直接の原因減圧症の疑い

対処法

ダイビングを楽しむためにはダイブコンピュータを1人1台携行してNDL(無減圧潜水時間)を厳守することが大切。でも、たとえNDLを守ったとしても、本人の体調次第では減圧症に罹患する場合もなくはない。そのためにも、時間に余裕を持って浮上することや、ダイブコンピュータ自体を調整して厳しくすることなどが推奨されている。

「もしかしたら減圧症かも?」という場合は、救急車でチャンバーのある病院に搬送してもらうのがいい。自分で後日行こうとすると、なかなか予約が取れないといった事態が発生するためだ。もちろん、むやみやたらと救急車を利用したり、チャンバーを利用したりするのはご法度だが、疑いを持ったらすぐに行動することが大事。

今回は周りに相談できる人があまりいなかったようだが、ダイビングショップを利用していれば、担当のダイビングインストラクターが事故者の症状を聞いて、嘔吐以外の症状がなければ、酸素吸入など、緊急時の手当てをしてくれるはずだ。たいていのダイビングエリアには酸素が常備されていて、減圧症を疑う場合、まず酸素吸入で症状を和らげることになる。これで落ち着いたら減圧チャンバーに入る必要はないことが多い。

めまい、皮膚の感覚がない、身体に力が入らない……といった減圧症特融の症状が出ている場合は逆にすぐ119番に連絡して救急車やドクターヘリで病院に搬送してもらうこと。

今回の事例は素早い判断で良かったと思うが、酸素吸入で済んだのかもしれないという疑問も残る。ダイビングエリアに行く場合は、そうした緊急時の対策のできているエリアを選ぶことも必要だ。


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ダイビングは安全に潜ってこそ楽しい!
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