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STOP! 潜水事故
CASE13 一人セルフで帰らぬ人に

CASE13 一人セルフで帰らぬ人に

ダイビングに限らず事故はつきものではあるが、最初から最後まで何事もなく安全に楽しめてこそ、本当のレジャー。 ダイビングの場合、潜水事故というと死に至るケースも少なくない。
そして多くの人が「他人事」と思っているフシもあるけれど、ふとした気の緩みやちょっとしたケアレスミスで潜水事故が起こることも。 明日はわが身。 もう一度基本を振り返る意味でも、ぜひこの連載を参考にしていただきたい。

CASE13 一人セルフで帰らぬ人に

今回の潜水事故の原因

  • バディ不遵守
  • 身体拘束
  • 監視不十分
  • 器具の不備・取り扱い不注意
  • 体調の不注意
  • 技量の未熟
  • 気象・海象の不注意
  • エア確認不注意
  • その他

「ダイビングに行く」と言って家を出たKさん(男性・40代)。いつも潜っているダイブエリアでビーチダイブをするためだが、このときはバディがいなかったので、知り合いのダイビングショップ(ダイブエリアからは車で30分ぐらいのところにある)でタンクを2本借りて一人でセルフダイビング。1本目を終え、1時間余りの水面休息を取った後、午後1時頃、再びダイビングに出かけていった。
普通なら夕方までにタンクを返却に来るのだが、Kさんが来ないことからダイビングショップでは不安に思っていたが、夜になっても帰ってこないKさんの妻がダイビングショップに連絡をし、行方不明になっていることが判明。
翌日、付近の海を捜索したところ、定置網でレギュレーターを外した状態でうつ伏せになっているKさんを発見。定置網に絡まり身動きが取れなくなってしまったもの。

直接の原因バディ不遵守 身体拘束

対処法

 ダイビングはバディ単位で行なうのが大原則。まずこのルールを破っていることが大問題だ。
いくら潜り慣れている海とはいえ、海という自然の中では何が起こるかわからない。また、定置網に近づけば、間違って引っかかり、絡まって脱出できなくなる危険もある。
ダイビング事故というのは悪いことが重なるもので、Kさんの場合も単独潜水、水中拘束と、悪いことが重なってしまったわけだ。

 こうした事故を起こさないためには、バディシステムを守ること。一人で潜らないこと。 バディがいれば、絡まっているロープから外してもらうこともできたかもしれないし、バディに手が負えなくても助けを呼びにいってもらって、救助されたかもしれない。

 ベテランダイバーの中には「一人でも大丈夫」と思っている方もいるかもしれないが、そういう思い上がった考え方はすぐに捨てること。海の中で絶対安全はないのだから、最低限、基本ルールを守ることが大切だ。

ダイビングは安全に潜ってこそ楽しい!
でも、万が一のとき、あなたはどうしますか??

ダイビングは安全に潜ってこそ楽しい!
でも、万が一のとき、あなたはどうしますか??

ダイビング初心者の方は、ダイビングは怖いものと思っている方も多いと思います。実際は、基本手順やルールを守って潜れば、それほど怖がることはないレジャースポーツです。
また、ダイビングは海という大自然と向き合います。
だからこそ、「水中で体験した感動は忘れられない!」、「人生を変えるほどダイビングは素晴らしい!」と感じるダイバーが多いのも事実です。
しかし、自然が相手のスクーバダイビングですから、100%安全なんてことはありません。万が一のときあなたはどうしますか?
そんな時、DAN JAPANがあなたをサポートします。

詳しくは、こちらをご覧ください。

DAN JAPAN
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TEL:045-228-3066
FAX:045-228-3063
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