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STOP! 潜水事故
CASE132 ボートダイビングでラダーに指を挟み大けが

CASE132 ボートダイビングでラダーに指を挟み大けが

ダイビングに限らず事故はつきものではあるが、最初から最後まで何事もなく安全に楽しめてこそ、本当のレジャー。 ダイビングの場合、潜水事故というと死に至るケースも少なくない。 そして多くの人が「他人事」と思っているフシもあるけれど、ふとした気の緩みやちょっとしたケアレスミスで潜水事故が起こることも。 明日はわが身。 もう一度基本を振り返る意味でも、ぜひこの連載を参考にしていただきたい。

CASE132 ボートダイビングでラダーに指を挟み大けが

今回の潜水事故の原因

  • バディ不遵守
  • 身体拘束
  • 監視不十分
  • 器具の不備・取り扱い不注意
  • 体調の不注意
  • 技量の未熟
  • 気象・海象の不注意
  • エア確認不注意
  • その他

【事例】
事故者は妻とともにボートダイビングを実施。事故者はエントリー時に、カメラを胸に抱えてステンレス製のラダーのところに海に向いて座った状態から段を下りてエントリーするスタイルで潜っていた。当日3本目のダイビングの時に同じようにエントリーをしていたのだが、ラダーの隙間に右手の薬指を挟んでしまい、薬指の第一関節から先を切断してしまった。すぐに船長らによる応急手当を受け、ドクターヘリにより病院に搬送された。

直接の原因外傷

対処法

ボートダイビングでラダー(はしご)を使う場合、指を挟むと切断するなど大きなけがに至るリスクがあるため、絶対に持ってはいけない部分がある。今回はその鉄則を破ってしまった。事故者にはお気の毒だったけれど、実証例となった。

こうした事故を起こさないためには、ラダーとボートが接触する部分には絶対に触れないこと。

事故者はカメラを胸に抱えてエントリーしていたということで、おそらく一眼とハウジングの大きなカメラだったのだろうけれど、カメラをスタッフに渡してもらうという手段は取れなかったのだろうか。モノを抱えてラダーを使うと、モノにもラダーにも気を配らなくてはならないため、注意力が散漫になる可能性がある。それならば、本人はカメラを持たずバックロールエントリーで、つまりラダーを使うことなくエントリーして、その後にスタッフにカメラを船上から渡してもらうほうがよい。

また、ダイビングの1本目は緊張があるけれど、2本目、3本目となると気が緩んでしまい、トラブルを起こす確率もその分増えていくもの。今回は3本目とのことだったが、気のゆるみや注意力の欠如が原因にもなっているかもしれない。

ダイバーとしては、その点に気をつけて、毎回安全に潜るという意識を高く持つことも重要だ。

日本の海はこの時期ベストシーズン。潜る方も多いと思うけれど、安全に潜れるよう基本を守っていただきたい。楽しいダイビングを!

ダイビングは安全が一番。でも100%はあり得ません。

もしもの時を考えて対策をとっておくことはとても大事なことです。 そんな時にDAN JAPANのサポートシステムを知っておくことをおすすめします。詳しくは
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ダイビングは安全に潜ってこそ楽しい!
でも、万が一のとき、あなたはどうしますか??

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ダイビング初心者の方は、ダイビングは怖いものと思っている方も多いと思います。実際は、基本手順やルールを守って潜れば、それほど怖がることはないレジャースポーツです。
また、ダイビングは海という大自然と向き合います。
だからこそ、「水中で体験した感動は忘れられない!」、「人生を変えるほどダイビングは素晴らしい!」と感じるダイバーが多いのも事実です。
しかし、自然が相手のスクーバダイビングですから、100%安全なんてことはありません。万が一のときあなたはどうしますか?
そんな時、DAN JAPANがあなたをサポートします。

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TEL:045-228-3066
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