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STOP! 潜水事故
CASE148 ボートダイビングで漂流

CASE148 ボートダイビングで漂流

ダイビングに限らず事故はつきものではあるが、最初から最後まで何事もなく安全に楽しめてこそ、本当のレジャー。 ダイビングの場合、潜水事故というと死に至るケースも少なくない。 そして多くの人が「他人事」と思っているフシもあるけれど、ふとした気の緩みやちょっとしたケアレスミスで潜水事故が起こることも。 明日はわが身。 もう一度基本を振り返る意味でも、ぜひこの連載を参考にしていただきたい。

CASE148 ボートダイビングで漂流

今回の潜水事故の原因

  • バディ不遵守
  • 身体拘束
  • 監視不十分
  • 器具の不備・取り扱い不注意
  • 体調の不注意
  • 技量の未熟
  • 気象・海象の不注意
  • エア確認不注意
  • その他

【事例】
ダイビングインストラクター1名およびダイバー3名の事故者は、その日ボートダイビングで朝出航した。ほかに8名のグループがいて(2つに分かれていた)、エントリーはチームごとに順番で行うことになっていた。3本目のダイビングの際、事故者らは3番目のエントリーとなる。
14時過ぎに事故者たちの番が来てエントリーしたが、目的のメインの根にたどり着けず、1430分過ぎに全員で安全停止をした後、海面に浮上した。しかし、事故者たちが乗っていたダイビングボートははるか彼方にあり、セーフティフロートをインストラクターが上げて、ピックアップされるのを待った。
一方、ダイビングボートは1445分になっても約束しているポイントに事故者たちのグループが上がってこないため、付近を捜索し始めた。30分以上経っても見つからなかったため、15時半頃、海上保安庁に通報した。
1630分頃、当該ダイビングボートが漂流中の4名をエントリー一から北東約1.2海里(約2.2km)の海上で発見し、救助した。

直接の原因漂流

対処法

4名とも命に別状はなくて良かった。でも、これは完全に案内するインストラクターと、ダイビングボートを操縦していたキャプテン、上から見ていたクルーがいればその人のミスである。ただ、実際にボートダイビングに参加するダイバーとしては、注意できることでもある。
ボートダイビングでは、エントリー時にブイに係留する場合でも係留しない場合でも、波や潮流でボートが動く。

メインのダイビングスポット(根や沈船など)にブイがあって、そのブイに係留した場合は、ロープをたどっていけばいいからロストすることはない。

でも、メインのダイビングスポットに近いところにボートが停まって、船首からアンカーを落とすと、船首を基点に船尾は右に左に動くので、メインの狙いどころに全く行けなくなってしまうことがある。

筆者も海外でボートダイビングをしたときに(そこはガイドは船上でブリーフィングをするだけで実際にはバディとセルフダイビングをするスポットだった)エントリーしたところ、一度目は90度ぐらい違うところに入ってしまい、ボート上から「あっちだ!」と90度反対側を指差され、その方向に向かったものの、目当ての根にはたどり着けなかった。二度目は、エントリーしようとしたところで、キャプテンから「船が動いたから待て!」の指示。ボートが本来行くべき方向に戻るまで何分間も待ってエントリーしたところ、最初に入ったダイバーたちの姿が見えてホッとしたということもあった。

今回の場合、同行したインストラクターがそのことをわかっていなかったのか、「ズレていてもすぐにリカバリーできる」と思ったからなのか、3名のダイバーゲストはインストラクターの間違った判断に巻き込まれてしまったという次第。船長やクルーが正しい方向をアドバイスしてあげなかったのも残念である。自分たちが乗って来たボートに助けられたからまだしも、そしてケガや死に至る事故にならなかったからまだしも、訴訟問題にもなりかねない事例。業者側はくれぐれも注意すべきだ。

確実にしておきたいことは、エントリーする際は、落ち着いて正しい方向に向かってエントリーして、潜降すること。そのためにもガイド、船上のクルーは声を出して助け合うことが必要。そもそもこの事例では、先に2つのグループが入っているのだから、彼らが吐いた泡をクルーが追っていれば3番目のグループがエントリーポイントを間違えるはずはない。

こんな羽目に陥らないように、ゲストダイバーとしても、「前のダイバーの泡が見えません」などとガイドに伝えてエントリー場所の間違いを少しでも正せるようになりたいものだ。

なお、海面に浮上してからは4名が離れ離れにならなかったのは良かった。流されたと思ったら、波や潮の流れで誰かがはぐれたりしないよう、とにかくまとまって救助を待つことが大切だ。

漂流に備えてのエマージェンシーグッズをいつも携行していることが大切。セーフティフロートは一人1つ持つのは当然のこととして、前回紹介したような位置情報発信機を携行したり、GARMINの水面―水中相互通信可能な最新鋭システム「GARMIN Descent S1を利用しているダイビングサービスを利用したりすることも大事な自己防衛方法といえる。

ダイビングは安全が一番。でも100%はあり得ません。

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ダイビングは安全に潜ってこそ楽しい!
でも、万が一のとき、あなたはどうしますか??

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