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STOP! 潜水事故
CASE111 ブイのロープに急変! そのとき

CASE111 ブイのロープに急変! そのとき

ダイビングに限らず事故はつきものではあるが、最初から最後まで何事もなく安全に楽しめてこそ、本当のレジャー。 ダイビングの場合、潜水事故というと死に至るケースも少なくない。 そして多くの人が「他人事」と思っているフシもあるけれど、ふとした気の緩みやちょっとしたケアレスミスで潜水事故が起こることも。 明日はわが身。 もう一度基本を振り返る意味でも、ぜひこの連載を参考にしていただきたい。

CASE111 ブイのロープに急変! そのとき

今回の潜水事故の原因

  • バディ不遵守
  • 身体拘束
  • 監視不十分
  • 器具の不備・取り扱い不注意
  • 体調の不注意
  • 技量の未熟
  • 気象・海象の不注意
  • エア確認不注意
  • その他

【事例】
事故者は友人、インストラクターと3名でダイビングを開始。楽しんだ後、時間となり浮上。安全停止のため水深3~5m付近でブイのロープにつかまっていたところ、ロープが一瞬強く引っ張られた。事故者以外のダイバーはすぐに離脱したが、事故者は手を離すのが遅れ。右腕ごと強く持っていかれた。
ほかの2名が海面に浮上したところ、船外機チルトアップ状態の漁船が船尾付近にブイをひっかけていることが判明。同ブイを取り除いた。
迎えのボートが来て乗船、帰港後、事故者の右腕が痛み始めたことから救急車を要請。病院に搬送され、診察。腕を強く引っ張られたことによる痛みのみで異常は見られなかった。
ブイをひっかけた漁船は、事故現場から南西300m付近海域で漂泊。船外機をチルトアップ状態で一本釣りを行っていたが、風に流されブイに接触してしまったという。

直接の原因ブイに接触

対処法

とっさの判断が明暗を分ける結果となったもの。ブイのロープが急にあらぬ方向に引っ張られるというのは異常事態でしかないので、そんなときはすぐに離すのが正解。このようなケースの事故は少ないとはいえゼロではないので、覚えておくといい。事故者も念のため救急搬送されたものの、痛みのみで異常がなかったのは不幸中の幸いといえる。

問題はブイに係留しているボートがいるのに、そこを横切ろうとした他の船の完全な注意ミス。本来はあってはならないのだが、あってはならないことをするから事故につながる。ダイビングボートが接触したわけではないので、ここで声を大にしたところで仕方ないけれど、操船者はくれぐれも気をつけていただきたいものである。

ダイビングでは水中でボーッとできるのが醍醐味ではあるけれど、安全停止のときなどは他のダイバーと接触しないように、水深3~5m台を保つ必要があるので、何があっても対処できるよう、緊張感も持っておきたい。

ダイビングは安全が一番。でも100%はあり得ません。

もしもの時を考えて対策をとっておくことはとても大事なことです。
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ダイビングは安全に潜ってこそ楽しい!
でも、万が一のとき、あなたはどうしますか??

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ダイビング初心者の方は、ダイビングは怖いものと思っている方も多いと思います。実際は、基本手順やルールを守って潜れば、それほど怖がることはないレジャースポーツです。
また、ダイビングは海という大自然と向き合います。
だからこそ、「水中で体験した感動は忘れられない!」、「人生を変えるほどダイビングは素晴らしい!」と感じるダイバーが多いのも事実です。
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