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STOP! 潜水事故
CASE133 ダイビング中、耳元で何かが炸裂!

CASE133 ダイビング中、耳元で何かが炸裂!

ダイビングに限らず事故はつきものではあるが、最初から最後まで何事もなく安全に楽しめてこそ、本当のレジャー。 ダイビングの場合、潜水事故というと死に至るケースも少なくない。 そして多くの人が「他人事」と思っているフシもあるけれど、ふとした気の緩みやちょっとしたケアレスミスで潜水事故が起こることも。 明日はわが身。 もう一度基本を振り返る意味でも、ぜひこの連載を参考にしていただきたい。

CASE133 ダイビング中、耳元で何かが炸裂!

今回の潜水事故の原因

  • バディ不遵守
  • 身体拘束
  • 監視不十分
  • 器具の不備・取り扱い不注意
  • 体調の不注意
  • 技量の未熟
  • 気象・海象の不注意
  • エア確認不注意
  • その他

【事例】
事故者はボートダイビングツアーに参加。その日2本目のダイビングでエントリーしてすぐ、水深10mに潜降途中、事故者の耳元でパーンと何かが炸裂する音を聞き、耳の調子がおかしくなった。と同時に不安がこみ上げて急浮上しそうになったところをそばにいた同行のインストラクターがダッシュして寄ってきて、事故者を後ろから抱えてレギュレーターをインストラクターのオクトパスに替え、それを手で押さえながらゆっくり浮上して事なきを得た。
事故者は帰宅してすぐに耳鼻咽喉科で耳を診てもらったところ、特に異常はなかった。破裂音は、オクトパスのホースの劣化によるもので、おそらくものすごい音と水圧で耳に衝撃がかかったものと思われる。
器材は事故者自身のものだった。破裂したと同時に空気がものすごい勢いであふれており、インストラクターがそばにいなかったら、あっという間にエア切れでいずれにしても緊急浮上となるところだった。

直接の原因ホースの破裂

対処法

レギュレーターのファーストステージに接続しているホースはたいていがゴム製。日光の当たる場所でしかも塩分濃度の高い海水で使用するため、どんなに良い製品でも経年劣化は起こる。亀裂が入ったりしたら、タンクのバルブを開けた途端に圧がかかって爆発したり、今回の事故のように徐々に圧がかかって水中で炸裂することもある。
そうならないためには、年に一度または100本に一度のオーバーホールが必要だ

なお、ホースを補強するために編み上げた細い糸を巻き上げているフレックスホースやホースガードを利用していても経年劣化は起こる。むしろ、目に見えなくなっている分見落としがちなので、やはりオーバーホールでしっかり見てもらうことが大事だ。

万が一、水中でこの事故のように中圧ホースが破裂してしまった場合は、すぐにダイビングを中止して、浮上速度を守りながら水面に浮上すること(この場合、安全停止は不要)。ベテランダイバーでこのような事故を経験している人もいるけれど、たいてい落ち着いて浮上したことで命に関わる状況にはならずに済んでいる。もちろん同行インストラクターの素早い対処も必要だが、自分自身がパニックにならずに落ち着いて対処するように。

ホースからエアが絶えず漏れているシーンを見かけるけれど、潜れば潜るほどエアは速く減っていく。気づいたらすぐにオーバーホースをするとか、中圧ホースを交換するようにしよう。
マイ器材でダイビングに行く機会が少なくなっているという方は特にメンテナンスにはご注意を!!

ダイビングは安全が一番。でも100%はあり得ません。

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ダイビングは安全に潜ってこそ楽しい!
でも、万が一のとき、あなたはどうしますか??

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ダイビング初心者の方は、ダイビングは怖いものと思っている方も多いと思います。実際は、基本手順やルールを守って潜れば、それほど怖がることはないレジャースポーツです。
また、ダイビングは海という大自然と向き合います。
だからこそ、「水中で体験した感動は忘れられない!」、「人生を変えるほどダイビングは素晴らしい!」と感じるダイバーが多いのも事実です。
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