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STOP! 潜水事故
CASE74 指示を守らず漂流

CASE74 指示を守らず漂流

ダイビングに限らず事故はつきものではあるが、最初から最後まで何事もなく安全に楽しめてこそ、本当のレジャー。 ダイビングの場合、潜水事故というと死に至るケースも少なくない。 そして多くの人が「他人事」と思っているフシもあるけれど、ふとした気の緩みやちょっとしたケアレスミスで潜水事故が起こることも。 明日はわが身。 もう一度基本を振り返る意味でも、ぜひこの連載を参考にしていただきたい。

CASE74 指示を守らず漂流

今回の潜水事故の原因

  • バディ不遵守
  • 身体拘束
  • 監視不十分
  • 器具の不備・取り扱い不注意
  • 体調の不注意
  • 技量の未熟
  • 気象・海象の不注意
  • エア確認不注意
  • その他

ボートダイビングに出かけた女性ダイバー。ダイビングを終えて浮上する際、ダイビングボートから下ろしてあるアンカーロープを伝って浮上するように指示されたのだが、それを無視してアンカーロープから離れたところで浮上。当日は透視度5mあるかないかと非常に視界が悪かったため、水中からボートを確認できなかった。浮上してみたらボートはかなり離れた位置にあり、しかも潮流が逆だったため船に帰還できず漂流した。

直接の原因漂流

対処法

おそらくこの事故者はダイビングの経験もあり、浮上時にアンカーロープをつかまなくてもボートに戻れる自信があったのだろう。
だが、実際にはボートに戻れなかったわけだから、自分の力を過信してしまったということだ。

ダイビングの事故はこうしたちょっとした過信や油断から起きるものだ。

どうすればよかったか? 
わかりきった答えではあるが、敢えて文字にすると、
指示があったとおりに、アンカーロープを伝って浮上する。
これだけのことだ。

そうすれば確実に海にたどりつけるし、ロープをつかんだまま浮上すれば逆流にあったとしても
流されることなく船に上がることはできる(船上からもう1本か2本、ラインが必要ではあるが)。

指示を守らないだけで大ごとになり、ひいては自分の命をも危機にさらすことになる。
水温も高まり、ボートダイビングの機会も増えてきた。
皆さんもこのような事故を起こさないよう、くれぐれも指示を守って安全にダイビングを楽しんでいただきたい。

関連連載:CASE15 ロープ潜降で1人行方不明

ダイビングは安全に潜ってこそ楽しい!
でも、万が一のとき、あなたはどうしますか??

ダイビングは安全に潜ってこそ楽しい!
でも、万が一のとき、あなたはどうしますか??

ダイビング初心者の方は、ダイビングは怖いものと思っている方も多いと思います。実際は、基本手順やルールを守って潜れば、それほど怖がることはないレジャースポーツです。
また、ダイビングは海という大自然と向き合います。
だからこそ、「水中で体験した感動は忘れられない!」、「人生を変えるほどダイビングは素晴らしい!」と感じるダイバーが多いのも事実です。
しかし、自然が相手のスクーバダイビングですから、100%安全なんてことはありません。万が一のときあなたはどうしますか?
そんな時、DAN JAPANがあなたをサポートします。

詳しくは、こちらをご覧ください。

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