年間125万人が訪れるダイビング情報サイト

Marine Diving web

  • Facebook
  • Twitter
  • はてブ
  • LINE

STOP! 潜水事故
CASE75 偽ダイバーのダイビング事故

CASE75 偽ダイバーのダイビング事故

ダイビングに限らず事故はつきものではあるが、最初から最後まで何事もなく安全に楽しめてこそ、本当のレジャー。 ダイビングの場合、潜水事故というと死に至るケースも少なくない。 そして多くの人が「他人事」と思っているフシもあるけれど、ふとした気の緩みやちょっとしたケアレスミスで潜水事故が起こることも。 明日はわが身。 もう一度基本を振り返る意味でも、ぜひこの連載を参考にしていただきたい。

CASE75 偽ダイバーのダイビング事故

今回の潜水事故の原因

  • バディ不遵守
  • 身体拘束
  • 監視不十分
  • 器具の不備・取り扱い不注意
  • 体調の不注意
  • 技量の未熟
  • 気象・海象の不注意
  • エア確認不注意
  • その他

ある夏、事故者は仲間4名とビーチダイビングを楽しんでいたが、実はダイビングのCカードを持っていたのは5人中3人で、事故者ともう1人は講習を受けたことがなく、認定もされていなかった。
水深45m付近に潜水した後に、事故者が急浮上。海面に浮かんだブイにつかまったものの、突然レギュレーターを取り外し、苦しむ様子を見せながら再び水中へ沈んでいった。
ただちに仲間が水中から引き揚げ、病院に搬送したが、搬送先で死亡が確認された。死因は急性虚血性心疾患だった。

直接の原因急性虚血性心疾患

対処法

事故者はダイビング講習を受けていないのにダイビングをしようとしていた。
このことにものすごくショックを受けた記憶がある。

直接の原因は急性虚血性心疾患だったが、この病気はものすごくストレスがかかることでも起こり得るので、インストラクターでもなんでもない友達がおそらくロクに教えもしないでダイビングをさせたことで心臓にも精神的にも大きな負担がかかったことだって、考えられる。
夏とはいえ、まだ海水は冷たいこともあるので、冷水にさらされたことにもよるかもしれない。
もともと心臓に何か問題があって、起きた事故なのかもしれない。
発表されている情報だけではわからないことだらけなのだが、少しでも事故の可能性を少なくするために、ここでは考えていきたい。

まず、事故者と同じ立場の、ダイビング講習をまだ受けていないノンダイバーの方へ
講習を受けずにダイビングをするのはやめていただきたい。
一般に「体験ダイビング」というコースがあるが、これはダイビングインストラクターの指導の下、行われるもの。体験するだけなら、ダイバーの友達だったらいいじゃないと、思う方もいるかもしれないけれど、ダイビングというのは、この事故例からもわかるように、ちょっとしたトラブルや間違いで死に至ることがある。逆にしっかりと基本さえ教えてもらえれば、安全に楽しめるレジャーでもある。だから必ず、ダイビングインストラクターの下で体験ダイビングをするか、講習を受けるかしていただきたい。

そして、今既にCカードを持っているダイバーの方へ
自分がダイビングができるからといって、ノンダイバーを海に連れて行って体験ダイビングをさせたり、一緒にファンダイブさせたりすることは一切、やめていただきたい(そんな人はいないと思うのだが、たまに勘違いする方がいるので、こういう事故が起きるのだ)。万が一、こういう事故が起きた場合、あなたが責任を全面的に負うことにもなる。
責任、負えますか?
負えませんよね。ならば、インストラクターまがいのことはしないこと。

ということで、これから夏本番。
ダイビングをしてみたい方は必ず、インストラクターの下で、ダイバーになるための講習を受けたり、
体験ダイビングをするようにしてほしい。当たり前のことなんだけどね。
そんな方に最適な月刊『マリンダイビング』増刊号、DIVINGスタート&スキルアップ』の最新号は7月2日(火)発売! ダイビングショップも紹介されているので、これだ!と思ったショップを選んで連絡してみよう!

ダイビングは安全に潜ってこそ楽しい!
でも、万が一のとき、あなたはどうしますか??

ダイビングは安全に潜ってこそ楽しい!
でも、万が一のとき、あなたはどうしますか??

ダイビング初心者の方は、ダイビングは怖いものと思っている方も多いと思います。実際は、基本手順やルールを守って潜れば、それほど怖がることはないレジャースポーツです。
また、ダイビングは海という大自然と向き合います。
だからこそ、「水中で体験した感動は忘れられない!」、「人生を変えるほどダイビングは素晴らしい!」と感じるダイバーが多いのも事実です。
しかし、自然が相手のスクーバダイビングですから、100%安全なんてことはありません。万が一のときあなたはどうしますか?
そんな時、DAN JAPANがあなたをサポートします。

詳しくは、こちらをご覧ください。

DAN JAPAN
一般財団法人 日本海洋レジャー安全・振興協会
TEL:045-228-3066
FAX:045-228-3063
Email: info@danjapan.gr.jp
https://www.danjapan.gr.jp/

〒231-0005
神奈川県横浜市中区本町4-43
A-PLACE馬車道9階

DAN JAPAN
  • Facebook
  • Twitter
  • はてブ
  • LINE
トップページへ戻る

バックナンバー