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STOP! 潜水事故
CASE116 緊張すると口がこわばる癖から海水誤飲で意識不明
ダイビングに限らず事故はつきものではあるが、最初から最後まで何事もなく安全に楽しめてこそ、本当のレジャー。 ダイビングの場合、潜水事故というと死に至るケースも少なくない。 そして多くの人が「他人事」と思っているフシもあるけれど、ふとした気の緩みやちょっとしたケアレスミスで潜水事故が起こることも。 明日はわが身。 もう一度基本を振り返る意味でも、ぜひこの連載を参考にしていただきたい。
CASE116 緊張すると口がこわばる癖から海水誤飲で意識不明
今回の潜水事故の原因
- バディ不遵守
- 身体拘束
- 監視不十分
- 器具の不備・取り扱い不注意
- 体調の不注意
- 技量の未熟
- 気象・海象の不注意
- エア確認不注意
- その他
【事例】
事故者はオープンウォーター・ダイバーになるための講習でボートダイビングをしていたところ、レギュレーターのくわえ方が悪く、水を飲んでしまう状況にあった。インストラクターがハンドシグナルで、次にボードを使って「落ち着いて呼吸するように」と指示をしたところ、問題なくダイビングができ講習を行っていた。
海洋実習がほとんど終わり、インストラクターとともに事故者が浮上を開始。水深5mで事故者の動きに異変があったため、インストラクターが事故者の顔をのぞ込んだところ、レギュレーターが外れかけていて意識喪失の状態にあった。直ちに事故者のレギュレーターを口に当てながら浮上、ボートに引き揚げた。すぐにCPRも開始。クルーらが消防署に連絡し、港に到着後医療機関に搬送された。溺水、肺炎の疑いありと診断され、5日間入院加療した。
事故者の後日談によると、「緊張すると口がこわばる癖があり、浮上する時に“また船酔いする”と考えただけで緊張してしまい、口がこわばって水を飲んで意識がなくなった」とのこと。
直接の原因溺水
対処法
癖というのはなかなか治らないもの。ドライに判断すれば、被害者が緊張すると口がこわばってレギュレーターをくわえられなくなるということであれば、ダイビングを諦めていただくのが最良なのかもしれない。なぜなら、ダイビングの経験を重ねていくとわかるけれど、急に流れが変わったり、流れの中を逆らって泳がなければならなかったりと、緊張を覚えざるを得ないシーンにしばしば遭遇することがあるからだ。
でも、それでは冷たすぎるかもしれない。この事故者がダイビングを続けていく方法を探ってみよう。
まず何かの拍子にレギュレーターを外してしまわないように、常に手で押さえておく。
そのうえで、事故者の癖を熟知したバディやインストラクターまたはガイドと常に潜るようにする。万が一、手を離していたら、すぐに注意してもらってレギュレーターを押さえるようにする。
また、意識の問題として、船酔いが心配なのであれば酔い止めを飲んでおくなどして、船酔い対策をしっかりしておく。ボートダイビングをしなければいいという意見もあるだろうが、ちょっとした波でも酔うかもしれないので、ダイビング前にダイビングに影響のない酔い止め薬を飲むことも必要だろう。とにかく事故者にとっての心配事を取り除いておくことも大切。
ダイビングを通して日常とは違う開放的な気分になったり、ストレス解消ができたりと、いいことも多いはず。楽しい思いをイメージして潜ることも、いい解決方法になるのではないだろうか。
なお、緊張すると過呼吸になり、呼吸が苦しくなるもの。そうならないようにダイビング中は呼吸をしっかりすることを心がけることも忘れずに。特に慣れないうちは呼吸をするというと、吸うことばかりにとらわれて、息を吐くことを忘れがちなので、吸う、吐くをゆっくりと繰り返すトレーニングを陸上でもしておくといいだろう。
ダイビングは安全が一番。でも100%はあり得ません。
もしもの時を考えて対策をとっておくことはとても大事なことです。 そんな時にDAN JAPANのサポートシステムを知っておくことをおすすめします。
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ダイビングは安全に潜ってこそ楽しい!
でも、万が一のとき、あなたはどうしますか??
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ダイビング初心者の方は、ダイビングは怖いものと思っている方も多いと思います。実際は、基本手順やルールを守って潜れば、それほど怖がることはないレジャースポーツです。
また、ダイビングは海という大自然と向き合います。
だからこそ、「水中で体験した感動は忘れられない!」、「人生を変えるほどダイビングは素晴らしい!」と感じるダイバーが多いのも事実です。
しかし、自然が相手のスクーバダイビングですから、100%安全なんてことはありません。万が一のときあなたはどうしますか?
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