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STOP! 潜水事故
CASE19 残圧がなくなり一人で浮上し、死亡

CASE19 残圧がなくなり一人で浮上し、死亡

ダイビングに限らず事故はつきものではあるが、最初から最後まで何事もなく安全に楽しめてこそ、本当のレジャー。 ダイビングの場合、潜水事故というと死に至るケースも少なくない。
そして多くの人が「他人事」と思っているフシもあるけれど、ふとした気の緩みやちょっとしたケアレスミスで潜水事故が起こることも。 明日はわが身。 もう一度基本を振り返る意味でも、ぜひこの連載を参考にしていただきたい。

CASE19 残圧がなくなり一人で浮上し、死亡

今回の潜水事故の原因

  • バディ不遵守
  • 身体拘束
  • 監視不十分
  • 器具の不備・取り扱い不注意
  • 体調の不注意
  • 技量の未熟
  • 気象・海象の不注意
  • エア確認不注意
  • その他

事故者(30代男性)はほかの5名とともにダイビング中、残圧が少なくなったことからガイドロープを伝い、陸上へ向かった。その後、同行者たちがエグジットしたところ、事故者が見当たらず捜索したところ、付近海上でうつ伏せ状態で浮いているのを発見。救助に向かった漁船が揚収し、病院に搬送されたが、死亡が確認された。

直接の原因バディ離反、エア切れ、もしくは体調急変

対処法

 死亡原因が明確ではないので、もしかしたら、エア切れで亡くなったのではなく、慌てて浮上してエアエンボになったのか、体調が急変したのか。さまざまな推測ができる事故である。
でも、この事故者が死なずにすむ方法はあったはず。

最大の要因は、バディと離れて一人で浮上したこと。

このコーナーでは何度も述べているし、ダイビングをする際の最も基本的なことなのだが、ダイビング中、バディシステムを崩すことは絶対禁止。
この事故者がもしバディとともに浮上していたのなら、死亡事故はかなりの確率で防げたのではないだろうか。
また、

エアがなくなったのになぜバディブリージングをしなかったのか?

バディブリージングをしていれば、助かる事故だったのでは?

 以上のことから考えると、まったく馬鹿げた事故であるとともに、ダイビングの基本を守らないことで簡単に死ぬことができるということを教えられる。

 皆さんも、どんなに潜り込んだベテランダイバーであっても、ダイビングをするときは初心に帰って、基本的な決まり事を必ず行なうようにしよう。

ダイビングは安全に潜ってこそ楽しい!
でも、万が一のとき、あなたはどうしますか??

ダイビングは安全に潜ってこそ楽しい!
でも、万が一のとき、あなたはどうしますか??

ダイビング初心者の方は、ダイビングは怖いものと思っている方も多いと思います。実際は、基本手順やルールを守って潜れば、それほど怖がることはないレジャースポーツです。
また、ダイビングは海という大自然と向き合います。
だからこそ、「水中で体験した感動は忘れられない!」、「人生を変えるほどダイビングは素晴らしい!」と感じるダイバーが多いのも事実です。
しかし、自然が相手のスクーバダイビングですから、100%安全なんてことはありません。万が一のときあなたはどうしますか?
そんな時、DAN JAPANがあなたをサポートします。

詳しくは、こちらをご覧ください。

DAN JAPAN
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TEL:045-228-3066
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