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STOP! 潜水事故
CASE62 ボートのへりから落下
ダイビングに限らず事故はつきものではあるが、最初から最後まで何事もなく安全に楽しめてこそ、本当のレジャー。 ダイビングの場合、潜水事故というと死に至るケースも少なくない。 そして多くの人が「他人事」と思っているフシもあるけれど、ふとした気の緩みやちょっとしたケアレスミスで潜水事故が起こることも。 明日はわが身。 もう一度基本を振り返る意味でも、ぜひこの連載を参考にしていただきたい。
CASE62 ボートのへりから落下
今回の潜水事故の原因
- バディ不遵守
- 身体拘束
- 監視不十分
- 器具の不備・取り扱い不注意
- 体調の不注意
- 技量の未熟
- 気象・海象の不注意
- エア確認不注意
- その他
事故者はダイビング客8名とスタッフ3名の計12名で、岸から約1km沖合のダイビングスポットでボートダイビングをしていた。
3本目のこと。ボートのへりに腰かけて、エントリーしようとフィンを履いていたところ、意識朦朧となり誤って海中に落下。その後浮上しようとするも浮力が得られず、アンカーロープ沿いに浮上しようとしたが、意識を失って海底に沈んでいった。
友人およびガイドが異変に気づき、水深3mの海底に着底した事故者を引き揚げ救助し、到着した救急車により病院に搬送された。診察の結果、海水誤嚥の症状と診断され、経過観察のため入院することとなった。
直接の原因ボートからの落下、意識喪失
対処法
ボートダイビングでやってはいけないことの一つに、走行中、へり(舷、縁のこと)に座らないというのがある。
大きな揺れでへりから落ちて、プロペラに巻かれて大事故につながることが考えられるからだ。
でも、今回はスポットに到着して、止まっているボートの場合。
平底タイプの小型ボートの場合、スペースもあまりなくて無意識にへりに腰かけてフィンを履いたりする人もいるのだが、ほかのボートがそばを通って波が高くなり揺れたりすることもしばしば。
へりに座るにはそれなりの覚悟と注意が必要というわけだ。
その覚悟がなければすべての器材を装着するまではへりには座らない、と徹底すべきだ。
特にボートにベンチやイスがある場合は、それを利用すればいいだけのこと。
とにかくむやみに落ちないよう、万全の対策をとっておきたい。
ボートの利用方法はボートによってさまざま。
このボートではへりに座ってフィンを履くことは許可していたかもしれないけれど
(もし許可していたとすると、落ちるような揺れがあるところでそうさせたことは
ダイビングサービス側、もしくはボートの所有者の落ち度ということにもなる)、
もし許可していなかったのだとしたら、全面的に事故者の非となる。
スタッフの注意点をよく聞いて、やってはいけないことはやらないようにしよう。
一方、事故者は意識朦朧としてボートから落ちたとのこと。
どれぐらいダイビングの経験があって、その日どんなダイビングをしたかはわからないのだが、
3本目となると、本人が気づかないところで体はかなり疲労している可能性が高い。
コンスタントに一日3本、4本と潜っている方ならともかく、
初心者やブランクダイバーにとっての3本目……、特に訪れたその日に潜る3本目だったとしたら、
確かに体はかなり疲れているかもしれない。2本潜ったところで疲労のピークに達していることも考えられる。
一日3本で申し込んじゃったから、
一日2本じゃもったいないから……と
体はもしかしたら悲鳴を上げているかもしれないのに、無理をして潜るとするとフラフラにもなる。
また、疲労ではなくて、真夏の炎天下でのダイビングで、
事故者は軽く熱中症にかかっていた可能性もある。
ということで、疲れを感じたら無理して潜らない。勇気をもって休む。
熱中症の対策のためにも、炎天下にいる場合は水分をよく補給して、
できるだけ日陰にいるようにする、日焼け対策もしっかりと……
といったことに気をつけて、事故のないように潜っていただきたい。
この夏は猛暑予想とのこと。くれぐれも気をつけて、安全に潜ってくださいね♪
ダイビングは安全に潜ってこそ楽しい!
でも、万が一のとき、あなたはどうしますか??
ダイビングは安全に潜ってこそ楽しい!
でも、万が一のとき、あなたはどうしますか??
ダイビング初心者の方は、ダイビングは怖いものと思っている方も多いと思います。実際は、基本手順やルールを守って潜れば、それほど怖がることはないレジャースポーツです。
また、ダイビングは海という大自然と向き合います。
だからこそ、「水中で体験した感動は忘れられない!」、「人生を変えるほどダイビングは素晴らしい!」と感じるダイバーが多いのも事実です。
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そんな時、DAN JAPANがあなたをサポートします。
DAN JAPAN
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