年間125万人が訪れるダイビング情報サイト

Marine Diving web

  • Facebook
  • Twitter
  • はてブ
  • LINE

STOP! 潜水事故
CASE16 レギュレータークリアに失敗して・・・

CASE16 レギュレータークリアに失敗して・・・

ダイビングに限らず事故はつきものではあるが、最初から最後まで何事もなく安全に楽しめてこそ、本当のレジャー。 ダイビングの場合、潜水事故というと死に至るケースも少なくない。
そして多くの人が「他人事」と思っているフシもあるけれど、ふとした気の緩みやちょっとしたケアレスミスで潜水事故が起こることも。 明日はわが身。 もう一度基本を振り返る意味でも、ぜひこの連載を参考にしていただきたい。

CASE16 レギュレータークリアに失敗して・・・

今回の潜水事故の原因

  • バディ不遵守
  • 身体拘束
  • 監視不十分
  • 器具の不備・取り扱い不注意
  • 体調の不注意
  • 技量の未熟
  • 気象・海象の不注意
  • エア確認不注意
  • その他

8月のある日、Mさん(50代女性)は友人ら8名およびインストラクター2名とともに、ダイビングへ。1ダイブを終えて水面休息後、2ダイブ目のエントリーを開始したときに友人と目が合い、笑った拍子にレギュレーターから海水が入った。Mさんはレギュレータークリアができずにパニック状態に。口からレギュレーターを外したのでインストラクターが速やかにレギュレーターをくわえさせ、気道を確保しながら一緒に浮上し、ボートに引き揚げて救助した。海水を飲み込んだため、病院に搬送。数日の入院加療が必要となった。

直接の原因器具の不備・取り扱い不注意 技量の未熟

対処法

 レギュレーターをくわえたままで笑ったり、咳をしたり、くしゃみをすることはできる。でも、Mさんのように予期せず海水が入り込んでしまうこともある。いきなり海水が入ってきたら人間、ビックリするものだが、入ってくる可能性があることを知っていたとしたら、驚きも少ないのではないだろうか。

 まず海水が入ってきたら、海水を飲み込まないようにしてレギュをくわえたまま吐き出す。

 そして、パージボタンを押して、レギュレータークリアを行なう。このときも最初に押したときに海水が入り込む可能性はあるので、一気に吸い込まないようにすることがポイント。

 何度かレギュレータークリアをして、海水が入り込まないようになったら、通常の呼吸に戻ればいい。

 たったこれだけのことなのだが、慌ててしまうと、どんどんパニックに陥る可能性は大。
まずは何が起こっても、慌てないで対処する心構えが大切だ。

ダイビングは安全に潜ってこそ楽しい!
でも、万が一のとき、あなたはどうしますか??

ダイビングは安全に潜ってこそ楽しい!
でも、万が一のとき、あなたはどうしますか??

ダイビング初心者の方は、ダイビングは怖いものと思っている方も多いと思います。実際は、基本手順やルールを守って潜れば、それほど怖がることはないレジャースポーツです。
また、ダイビングは海という大自然と向き合います。
だからこそ、「水中で体験した感動は忘れられない!」、「人生を変えるほどダイビングは素晴らしい!」と感じるダイバーが多いのも事実です。
しかし、自然が相手のスクーバダイビングですから、100%安全なんてことはありません。万が一のときあなたはどうしますか?
そんな時、DAN JAPANがあなたをサポートします。

詳しくは、こちらをご覧ください。

DAN JAPAN
一般財団法人 日本海洋レジャー安全・振興協会
TEL:045-228-3066
FAX:045-228-3063
Email: info@danjapan.gr.jp
https://www.danjapan.gr.jp/

〒231-0005
神奈川県横浜市中区本町4-43
A-PLACE馬車道9階

DAN JAPAN
  • Facebook
  • Twitter
  • はてブ
  • LINE
トップページへ戻る

バックナンバー