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STOP! 潜水事故
CASE123 仲間とはぐれ陸で倒れていた

ダイビングに限らず事故はつきものではあるが、最初から最後まで何事もなく安全に楽しめてこそ、本当のレジャー。 ダイビングの場合、潜水事故というと死に至るケースも少なくない。 そして多くの人が「他人事」と思っているフシもあるけれど、ふとした気の緩みやちょっとしたケアレスミスで潜水事故が起こることも。 明日はわが身。 もう一度基本を振り返る意味でも、ぜひこの連載を参考にしていただきたい。
CASE123 仲間とはぐれ陸で倒れていた
今回の潜水事故の原因
- バディ不遵守
 - 身体拘束
 - 監視不十分
 - 器具の不備・取り扱い不注意
 - 体調の不注意
 - 技量の未熟
 - 気象・海象の不注意
 - エア確認不注意
 - その他
 
【事例】
事故者はほかのダイバーとともにビーチスポットでダイビングを開始。エントリーして50分ぐらい経った頃、同行者が、事故者が行方不明であることに気づき、水中で近辺を1~2分捜索後、水面に上がったものの見つからず、陸にいる人に呼び掛けて118番通報をしてもらった。捜索したところ、エントリー&エグジット地点から500mぐらい離れた岩場(陸)にダイビング器材を装着した状態で事故者が横たわっているところを発見。心肺停止状態だったため救急搬送されるも死亡が確認された。検視等の結果、死因は溺水の可能性が高いと判断された。
 直接の原因溺水
対処法
まず完璧にファンダイビングの基本、バディシステムが崩壊していることが原因。
グループで潜る場合でも潜る前に誰と誰がバディを組むのか確認し、ダイビング計画を話し合い、実際に潜る時はバディ単位で行動することが必要だ。インストラクターやガイドがグループを引率するタイプのダイビングでも、ブリーフィングを聞いた後に、見どころのどこに時間を使いたいか(何を重点的に見たいか)、写真を撮る時の順番はどうするかなど話し合っておく必要がある。
また、万が一はぐれた場合の対処法も確認しておくこと。流れがさほどない場合は、1分間その場で待つ人、探す人を決めておき、3分間安全停止をしてから水面に浮上して再集合するなどを確認しておこう。流れが少しある場合は、安全停止をして浮上するのか、安全停止はしないで浮上するのかなど、話し合っておきたい。
 
今回の事故の場合、バディシステムがちゃんとできていれば、事故者がいつの間にか行方不明になることもなかったし、ひとりで全然違うところに浮上して倒れているようなこともなかったはず。
 
また溺水ということは、事故者が水中または水面で海水を飲み込んでしまったことを意味している。考えられることは、水中で苦しくなってレギュレーターを外したとか、水面で浮力確保できず溺れた、など。これらはあくまでも予想ではあるけれど、それを基に、私たちはこれからのダイビングで、いくら苦しくなってもレギュレーターは外さないこと、そして水面に浮上したらBCに給気をして浮力を確保することを学び取ることができる。苦しいと感じた場合、往々にしてちゃんと呼吸ができておらず、苦しいから空気を吸うことばかり考えて息を吐くことを忘れていないパターンが多いことを知っていてほしい。必ず息を吐くこと。吸った空気は吐くことが重要だ。
 
このところ、ダイビングを含め水難事故が相次いでいるが、安全に潜ってこそ楽しいダイビング。ダイビングは危ないものではない。基本を忘れないで楽しんでいただきたい。
 
 
 
 
 
ダイビングは安全が一番。でも100%はあり得ません。
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ライター/後藤ゆかり(マリンダイビングWeb)
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ダイビングは安全に潜ってこそ楽しい!
でも、万が一のとき、あなたはどうしますか??
ダイビングは安全に潜ってこそ楽しい!
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また、ダイビングは海という大自然と向き合います。
だからこそ、「水中で体験した感動は忘れられない!」、「人生を変えるほどダイビングは素晴らしい!」と感じるダイバーが多いのも事実です。
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