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STOP! 潜水事故
CASE155 潜降中、急にパニックに

CASE155 潜降中、急にパニックに

ダイビングに限らず事故はつきものではあるが、最初から最後まで何事もなく安全に楽しめてこそ、本当のレジャー。 ダイビングの場合、潜水事故というと死に至るケースも少なくない。 そして多くの人が「他人事」と思っているフシもあるけれど、ふとした気の緩みやちょっとしたケアレスミスで潜水事故が起こることも。 明日はわが身。 もう一度基本を振り返る意味でも、ぜひこの連載を参考にしていただきたい。

CASE155 潜降中、急にパニックに

今回の潜水事故の原因

  • バディ不遵守
  • 身体拘束
  • 監視不十分
  • 器具の不備・取り扱い不注意
  • 体調の不注意
  • 技量の未熟
  • 気象・海象の不注意
  • エア確認不注意
  • その他

【事例】
事故者は夫および友人と10名でショップが開催するボートダイビングに参加。朝出発して10:20頃からダイビングを行っていた。最大水深25m、潜水時間35分のダイビングを終え、ボート上で1時間程度の休憩をとった後、12:10から2本目のダイビングを開始。すると、潜降中に事故者が急にパニックになり、バディの夫に浮上サインを出した。夫は落ち着くようにとサインを出したが、事故者は海水を誤飲しさらにパニックになり、夫の制止を振り切って海面に緊急浮上した。海面に浮上した事故者はボートに上がり、体調不良を訴えたことから、船長が海上保安庁に連絡するとともに、ほかのダイバーも浮上し港に向かった。13:30頃、港に到着後、事故者は救急車で病院に搬送され、海水を飲んでいることから検査入院。命に別状はなかった。

直接の原因パニック

対処法

事故者の命が助かったことが救いではあるが、1本目に潜って問題なかったのに、2本目の潜降中にパニックになるのはどういうことなのだろう?

潜降の手順を間違えて慌てた、マスクがちゃんと装着されていなかったため海水が入って来た、器材のセッティングミス、足がつった、そこはかとなく不安が押し寄せ息苦しくなってきた……などさまざまな理由が考えられる。パニックを引き起こす要因には「ストレスがかかること」が一番に挙げられるという。強いストレスを感じると、脳の情報伝達の際に必要な神経伝達物質のひとつノルアドレナリンが増加し、神経が異常に興奮してしまう。すると、その防衛反応として強い動悸が起きたり、過呼吸になったりする。

器材のセッティングやマスクの装着などは、自分でもしっかりやるべきだが、潜る前のバディチェックで失敗や装着ミスなどは防ぐことができる。足がつったというときは、自分でフィン先をつかんでぐっと自分に引き寄せると治る。できなければバディやインストラクターにやってもらえばいい。不安や不具合をひとつひとつつぶしていけば、パニックに陥るリスクも減っていく。
今回の事例で気になるのが、水面休息時間の短さ。1本目に最大水深25mで潜水時間35分の後に水面休息が約1時間、そして2本目がスタートしている。ダイブテーブル上では問題はないけれど、体力がさほどない女性にとって、水面休息1時間というのは、意外に休息できていないことが考えられる。1本目のダイビングが終わって、器材をセッティングし直したり、シャワーを浴びたりトイレに行ったりするうちに10分ぐらいはあっという間に過ぎるわけで、それから2本目の準備をしたり、ブリーフィングを聞いたりすると、休憩できている時間は正味30分前後。しかも10名で潜っているとなると、エグジットにも時間がかかっていただろうから、船上に上がってのんびりくつろぐ時間などほとんどなかったはずだ。

ちょっと体力のない方には、ストレスを感じる要素が大きいように思う。スケジュールの関係で最短の水面休息時間しかとらない場合もあるかもしれない。でも、もう少し水面休息時間があってもよかったのではないか。パニックを回避するための、安全にダイビングを楽しむための重要ポイントだ。

ほかにも、事故者の体調管理は万全だったか、睡眠不足、風邪気味ではなかったか。日常のストレスを持ったままダイビングをしていないか。こうしたこともパニックに陥るきっかけになるので、ダイビング前に体調を整えておくことも必要だ。

なお、この連載では何度も紹介しているが、自分がパニックになりそうと感じたら、どうするべきか、覚えているだろうか?

1)STOP:その場にとどまる。とにかく動かない。できれば、着底するか、岩などにつかまる。
2)BREATH:呼吸をする。焦るととかく過呼吸になるので、ゆっくり大きく吐いて、吸う、を繰り返す。意識的にとにかく呼吸する。
3)ACT(またはTHINK):呼吸もしっかりできて、気持が落ち着いてきたら、どうすればいいか考えて行動する。インストラクターに申告してダイビングをやめるのもひとつの手段だが、ダイビングが続けられそうであれば、再び泳ぎ始めればいい。

この3つの手順を思い出して、パニックにならないダイバーになろう。
ダイビングは安全が一番。でも100%はあり得ません。

もしもの時を考えて対策をとっておくことはとても大事なことです。 そんな時にDAN JAPANのサポートシステムを知っておくことをおすすめします。詳しくはDAN JAPANサイトへ  

ダイビングは安全に潜ってこそ楽しい!
でも、万が一のとき、あなたはどうしますか??

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ダイビング初心者の方は、ダイビングは怖いものと思っている方も多いと思います。実際は、基本手順やルールを守って潜れば、それほど怖がることはないレジャースポーツです。
また、ダイビングは海という大自然と向き合います。
だからこそ、「水中で体験した感動は忘れられない!」、「人生を変えるほどダイビングは素晴らしい!」と感じるダイバーが多いのも事実です。
しかし、自然が相手のスクーバダイビングですから、100%安全なんてことはありません。万が一のときあなたはどうしますか?
そんな時、DAN JAPANがあなたをサポートします。

詳しくは、こちらをご覧ください。

DAN JAPAN
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